エアライン年鑑がまた
カテゴリ:  雑感 / テーマ: 航空機全般 / ジャンル: 趣味・実用
子供のころは『世界の艦船』を愛読していた。ミリタリーファンの中では戦車、戦闘機に比べると地味な方だったが、1/700統一スケールでの4社合同ウォーターラインシリーズというプラモデルシリーズがあったおかげでそれなりの仲間がいた。

顧みて民用モデルの世界だとダントツに鉄道模型があり、かなり離れてミニカーファンの存在が一般に知られている程度だろう。エアラインモデルはマニアしか知られていないのではないだろうか?まあ客船や貨物船のような海洋モデルに比べるとまだ状況はましな方か。軍艦ならいざ知らず民間船となるとかつて一部の大型カーフェリー(さんふらわあとか)か昔の大型外国客船(タイタニックとか)くらいしかモデル化されていなかった。

私はマイナーなものにひかれる質のようだ。さて、『世界の艦船』では毎年12月号ともなると楽しみな記事が2つあった。一つは翌年の外国客船の入港予定表で、これをもとに神戸港によく出かけて行ったものだ。もう一つは「ジェーン年鑑を読んで」という記事で、毎年刊行されるジェーン軍艦年鑑の内容を論評したものである。地域別に各国のパワーバランスを分析し、各国の新造艦の竣工状況や今後の整備計画など動向を概観している。大体15,000円もするジェーン軍艦年鑑を買えない身としてはその内容を垣間見るだけでもわくわくした覚えがある。世界の艦船を買い続けていた最後期はほぼ東西の冷戦状況下でのアメリカとソ連の建艦状況に言及しやや世界的な視点に欠けるなんて論調があったような記憶がある(歳がばれるなぁ)。

後にも先にも一度だけ大枚はたいて買った軍艦年鑑を、今は超有名になってしまった同級生だった戦場カメラマンが舐めるように眺めていた記憶がよみがえる。その本は今でも我が家の宝である。

さて、前置きが長くなったがエアライン年鑑が出版された。知っている限りでは前回から2年ぶり5冊目である。今後隔年での定期的な発刊となるのだろうか。今後が楽しみである。

前回は買わなかった年鑑だったが今朝店頭で発見し、手に取って即購入した。今回はエアライン業界の概観ページが充実している。今回のトピックは欧州の通貨危機の影響と日本のLCCの状況、3大アライアンスの現状などである。どれもここ2年での動きが大きかったテーマなので大変タイムリーである。ちらと立ち読みしただけだが、欧州、北米の動きが中心でアジアはわずかに中国エアラインの動向に触れられているだけで、発展著しい東南アジア、中東、南米、アフリカの記事は見当たらない。なかなか取材は大変だとは思うが、項目を別に設けてでも取り上げるべきテーマはあるはずである。B787、B748、B737NG、A350、A320neoといった新機材への期待や受注状況から見えてくる動向もあるのではないだろうか。もう少しだけ年鑑としての記事性の充実を望みたい。

内容については期待通りのフルカラー版で見ているだけで十分楽しい。各エアラインについては拠点・就航地、使用機材、概要などが書かれている。機材には発注中のものを明確にすれば趨勢が解り易くなりそう。でなければ発達中なのか横ばいなのかジリ貧なのか、横ばいでも改編中なのか安定的横ばいなのかなどが評価されていても面白いのだが。系列やアライアンスについてもアイコン化するとかで視覚的に整理できれば面白いかも。全部を調査するのはかなりのコストと労力が必要そうだが、資本関係の履歴などがあればなおその地域での情勢が想像できそう。

あと、巻末に各種索引がついているので、記載も国別の方が良いと思う。地域別の趨勢を見るにはそのほうが解り易い。いろいろ書いたが、日本国内では唯一のエアライン年鑑である。こういった書籍を出版し続けてくれるイカロス出版さんには改めて敬意を表したい。
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編集 / 2013.05.16 / コメント: 1 / トラックバック: 0 / PageTop↑
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【New2011.4】 Facebookとの連携を只今試験中・・・

小さくても存在感抜群。場所もとらない1/500エアラインモデルの世界。小さなボディにカラフルなデザイン。メジャーからマイナーエアラインまでバリエーションは数千種類。登場は1994年と比較的新しい市場で欧米香港から毎月新モデル発売中。

・コレクションポリシー
1/500が中心。軍用機は基本対象外(例外:自衛隊、買い間違い)。各エアライン、各時代のデザインモデルをワイドボディ機優先でコレクション(例外:新金型による新機材モデル)。レジ違い位では買わない。ファミリー機材の違い(A340-200と-300)位では買わない。たまに出てくる全プラ製モデルは買わない。頂きモノ・抽選モノは拒まない。破損したら再購入。ということで重複買い事件も多発。


★尾翼シリーズ★
THE TAILはエクセルとペイントブラシにより描画。たまにInkscape。簡単に描けるもののデザインの変遷や背景調査が難しい。ライフワークになったりして。エアライン毎に既述、判明次第追記して行く事とする。ブログじゃないなこりゃ。

【文中の略号について】
OG:Old Generation。Herpa旧世代金型。
NG:New Generation。OGの対義語。2000年以降の新金型
LCC:Low Cost Carrier。格安航空会社
FSA:Full Service Airline。格安航空会社ではない普通の会社
TBL:To Buy List。買わなきゃリスト。常に携行が必要。
MBL:Must Buy List。絶対買わなきゃリスト。
CCL:Complete Collection List。1/500モデルのほぼ全リスト。

以下ブランド略号
AC:AeroClassic/Aero500
AF:Alliance500
BB:BigBird500
HG:Hogan
HW:Herpa Wings
IF:Inflight500
NM:Netmodel
SF:Sky500
SJ:StarJets

機材略号
特にルールは決めていないが大体以下の要領
B777-300 → B773
B777-300ER → B773(特に分けて既述していない)
A330-200 → A332

【新製品の欲しいリストについて】
★:「値段次第で即買い」の幻のモデル
■:持ってるモデル、あるいは買ったモデル。
◎:発売されたら「即買い」
○:財布と相談しながらも基本的には「買い」
△:コレクション対象だが見送り
×:コレクション対象外

【その他特記事項】
・記事中の年表について
 ┌← 継承
 ┌+ 複数社合併による設立
 20XX 設立または改名
 └→ 20xx 吸収消滅
 = 20xx 統合、合併
 |← 買収
 |→ 売却
 |+ 子会社設立
 × 20xx 倒産、整理
・記事中の年代について
機材導入時期については発注・導入・運行の3時期が結構あいまいで確認できないことも多い。特に1960年以前の古い機体や旧ソ連の機材などは資料すらないことが多い。基本的にデリバリーとは新造機材がメーカーからエアラインに納入された日。他エアラインからの購入・リースは導入と記載。

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