エアプレーンモデル考 他と何が違うんだろうか
カテゴリ:  雑感 / テーマ: 模型・プラモデル / ジャンル: 趣味・実用
リリパットレーンというブランドがある。創業は1982年と比較的新しい。いろんなところで見かける知る人ぞ知るコレクターズアイテムである。イギリスの古民家を忠実に再現した陶器製のミニチュアハウスである。関西では毎年大人気の阪急百貨店の大英国展の常連さんだが、先週有楽町の帝国ホテルプラザのショップを訪れてみた。件のモデルが数十個置かれている。値段は7,000円から20,000円。10,000円から15,000円が中心価格帯で、安いものではない。こちらも世界中にコレクターがいるらしく、カタログを見ると年間数十個ものリリースがある。ただ、陶器製+手塗のようなので各モデルは実質限定モデルらしい。
価格帯といい飛行機模型よりさらにコアな世界のように見えるが確実にファンをつかんでいるような感じである。

このリリパットレーンとモデルプレーンの違いはなんだろうか。どちらも本物が実在し、コアなコレクターが世界中にいる。値段も近いし年間リリース数も近い。いろいろと違いがあるが、本質的な違いはストーリー性の有無だろう。一つ一つのモデルに実在する家屋・生活・歴史というストーリーがリリパットレーンには明確に存在する。もちろんエアプレーンモデルにもエアラインの歴史や機材、その背景などストーリー性があるにはあるが、一般消費者からみてなじみが薄いうえに、特定のレジ機体ともなるとさらに馴染みは薄くなる。こういった機体毎のストーリー性が薄いのがエアプレーンモデルの特徴といえる。

エアプレーンモデルは鉄道マニアでいえば、車両形式と路線ごとの塗装デザインの違いくらいの深さだろうか。しかし鉄道模型には運転と情景という強力なストーリー性がある。モデルの組合せによって時代考証すら可能だ。のめり込む題材の深さは無限大ともいえるかもしれない。しかも通勤通学で毎日利用したり目にできるなど生活にかなり身近である。

ミニカーでいえば車種くらいの感覚か。飛行機のレジはナンバープレートほどの意味しかないかもしれない。ミニカーの場合は塗装と年式バリエーションが圧倒的で、モデルバリエーションを増やすのも簡単にできる。年式の違いを考えると、バリエーションの数は圧倒的である。さらに個車のストーリーにも事欠かない。特別塗装でなくても誰もが知る有名人の所有車とか、有名イベント登場車とか。また鉄道と同じでほぼ毎日欠かさず目にする身近さ。

艦船船舶モデルはその大きさから決してコレクターが多いわけではない。1/700ウォーターラインシリーズなどはその常識を打ち破った画期的なスケールブランドだった。個々のモデルのストーリー性は他の追随を許さない。企画から建造、就役、退役までそれぞれの歴史をなぞることすら可能なほどである。運用中の歴史についてもたどるのは難しいことではない。日常性は鉄道や自動車には劣るもののその巨大さゆえ一度は実物見てみたいという憧れもあるし、実際一度目にしたら忘れようがないほど印象は強烈である。

あらためて考えてみると、エアプレーンモデルの最大の特徴は、グローバルレベルでの広がりではないだろうか。世界中で同じタイプの飛行機が飛び回っているため、単一の金型を世界中のコレクターが共有するということである。従って、いわば同一企画のキャンバス上での「絵」をコレクションするという感覚に近い。まあそこまで高尚なものでもないが、昔流行った切手収集に近いホビーなのかもしれない。

Herpa参入から18年である。そんなに古い世界とも言えないが、まだまだ消え去っていくには早い世界だとは思いたい。
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編集 / 2013.07.15 / コメント: 0 / トラックバック: 0 / PageTop↑
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ununennium

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【New2011.4】 Facebookとの連携を只今試験中・・・

小さくても存在感抜群。場所もとらない1/500エアラインモデルの世界。小さなボディにカラフルなデザイン。メジャーからマイナーエアラインまでバリエーションは数千種類。登場は1994年と比較的新しい市場で欧米香港から毎月新モデル発売中。

・コレクションポリシー
1/500が中心。軍用機は基本対象外(例外:自衛隊、買い間違い)。各エアライン、各時代のデザインモデルをワイドボディ機優先でコレクション(例外:新金型による新機材モデル)。レジ違い位では買わない。ファミリー機材の違い(A340-200と-300)位では買わない。たまに出てくる全プラ製モデルは買わない。頂きモノ・抽選モノは拒まない。破損したら再購入。ということで重複買い事件も多発。


★尾翼シリーズ★
THE TAILはエクセルとペイントブラシにより描画。たまにInkscape。簡単に描けるもののデザインの変遷や背景調査が難しい。ライフワークになったりして。エアライン毎に既述、判明次第追記して行く事とする。ブログじゃないなこりゃ。

【文中の略号について】
OG:Old Generation。Herpa旧世代金型。
NG:New Generation。OGの対義語。2000年以降の新金型
LCC:Low Cost Carrier。格安航空会社
FSA:Full Service Airline。格安航空会社ではない普通の会社
TBL:To Buy List。買わなきゃリスト。常に携行が必要。
MBL:Must Buy List。絶対買わなきゃリスト。
CCL:Complete Collection List。1/500モデルのほぼ全リスト。

以下ブランド略号
AC:AeroClassic/Aero500
AF:Alliance500
BB:BigBird500
HG:Hogan
HW:Herpa Wings
IF:Inflight500
NM:Netmodel
SF:Sky500
SJ:StarJets

機材略号
特にルールは決めていないが大体以下の要領
B777-300 → B773
B777-300ER → B773(特に分けて既述していない)
A330-200 → A332

【新製品の欲しいリストについて】
★:「値段次第で即買い」の幻のモデル
■:持ってるモデル、あるいは買ったモデル。
◎:発売されたら「即買い」
○:財布と相談しながらも基本的には「買い」
△:コレクション対象だが見送り
×:コレクション対象外

【その他特記事項】
・記事中の年表について
 ┌← 継承
 ┌+ 複数社合併による設立
 20XX 設立または改名
 └→ 20xx 吸収消滅
 = 20xx 統合、合併
 |← 買収
 |→ 売却
 |+ 子会社設立
 × 20xx 倒産、整理
・記事中の年代について
機材導入時期については発注・導入・運行の3時期が結構あいまいで確認できないことも多い。特に1960年以前の古い機体や旧ソ連の機材などは資料すらないことが多い。基本的にデリバリーとは新造機材がメーカーからエアラインに納入された日。他エアラインからの購入・リースは導入と記載。

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