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エアライン特集のビジネス誌から
カテゴリ:  エアライン動向 / テーマ: 航空機全般 / ジャンル: 趣味・実用
デザインに興味を持つ身としては、エアラインの栄枯盛衰に興味を持たざるを得ない。生まれ、成長し、消えていくエアライン、アライアンスやスポンサーによって、デザインも変化するからである。

最近、航空業界について特集を組んだビジネス誌が相次いだ。一つは日経ビジネス7/7号「航空下剋上」、もう一つはニューズウィーク誌8/12号「エアライン極限の進化」。前者は日本の国内事情に力点をおいた記事ながらビジネス視点の記事は読んで面白い。ニューズウィークはグローバル目線ではあるものの、航空業界というよりはトピックス的な記事が多い。

両方の記事を荒っぽくまとめてみると、業界は3極化している様である。航空連合、LCC、中東勢である。

航空連合についてはほとんど触れられていない。今や追われる身として話題の中心にすらならないということなのか。まあ派手な動きが無いだけで安定していると捉えることもできるかもしれない。

LCCはさらに低価格化を進めるウルトラLCCと呼ばれる動きがあるようである。特にLCC先進地域である欧米でその動きが活発化しているとのこと。一方欧米以外のLCCはBOP層(ピラミッドの底辺層)の取り込みという戦略を続けている。特にアジアの動きが急で、AirAsia、Jetstar、Tigerairの3社が東南アジアで陣取り合戦の様相。元気だった韓国のLCC5社は一転淘汰の時代へ。インドでの独り勝ち状態だったIndigoも経営基盤はまだまだ脆弱。南米は特定のエアラインというよりは航空需要全体での成長が続いている。ただここでも成長の担い手はLCCだろう。

3極の一つに挙げられるほどの勢力ということでここ数年でがぜん注目されているのが中東3社または4社である。今更触れるまでもないがLCCがBPO層を狙うのであれば中東4社は富裕層をターゲットにしている。3社は言うまでもなくガルフ3といわれるQatar、Etihad、Emiratesである。これにTurkish Airlinesを加えて4社であるが、この4社をまとめてBOGUと言うらしい。ボスポラス海峡と湾岸を合わせた造語らしい。まあこの4社のやんちゃぶりが業界の世界的な構造改革を迫っている要因ということである。

IATAの統計によれば、2013年の旅客キロ数でトップだったのはEmiratesで、いきなり2位のUnited Airlinesの1.5倍とぶっちぎりの状況。以前に中東のバブルかと書いた覚えがあるが、バブルと違うのはオイルマネーという実態があるかららしい。

ガルフ3にしてもその戦略は三者三様らしい。独立独歩で行くEmirates、アライアンス加盟したQatar、世界中で買収を進めるEtihad。2010年代は大きく勢力図が変わるというのは衆目の一致した見方だったが当初はLCC VS アライアンスという構図だったような気がする。ここへきてBOGUの動きががぜん活発になってきたということか。まあ考えてみればあれだけの新機材大量発注を見れば影響出ることは予見できたわけで。今後3年で勢力図に大きな変化が訪れるのかもしれない。

個人的には、アライアンスの次の一手が何か始まるような気がする。中国を中心とする市場の動きも要注目である。欧米のウルトラLCCがどれほどの存在感を発揮できるかも見ものだ。

この動き、モデルコレクターとしては複雑な思いで見守らざるを得ない。統廃合が進むとデザインのバリエーションは減る。一方で未モデルLCCはまだ多いのでこちらはモデル化が期待できる。新機材も登場していくのでまだまだ楽しみは尽きないのである。
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編集 / 2014.08.25 / コメント: 0 / トラックバック: 0 / PageTop↑
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ununennium

Author:ununennium
【New2011.4】 Facebookとの連携を只今試験中・・・

小さくても存在感抜群。場所もとらない1/500エアラインモデルの世界。小さなボディにカラフルなデザイン。メジャーからマイナーエアラインまでバリエーションは数千種類。登場は1994年と比較的新しい市場で欧米香港から毎月新モデル発売中。

・コレクションポリシー
1/500が中心。軍用機は基本対象外(例外:自衛隊、買い間違い)。各エアライン、各時代のデザインモデルをワイドボディ機優先でコレクション(例外:新金型による新機材モデル)。レジ違い位では買わない。ファミリー機材の違い(A340-200と-300)位では買わない。たまに出てくる全プラ製モデルは買わない。頂きモノ・抽選モノは拒まない。破損したら再購入。ということで重複買い事件も多発。


★尾翼シリーズ★
THE TAILはエクセルとペイントブラシにより描画。たまにInkscape。簡単に描けるもののデザインの変遷や背景調査が難しい。ライフワークになったりして。エアライン毎に既述、判明次第追記して行く事とする。ブログじゃないなこりゃ。

【文中の略号について】
OG:Old Generation。Herpa旧世代金型。
NG:New Generation。OGの対義語。2000年以降の新金型
LCC:Low Cost Carrier。格安航空会社
FSA:Full Service Airline。格安航空会社ではない普通の会社
TBL:To Buy List。買わなきゃリスト。常に携行が必要。
MBL:Must Buy List。絶対買わなきゃリスト。
CCL:Complete Collection List。1/500モデルのほぼ全リスト。

以下ブランド略号
AC:AeroClassic/Aero500
AF:Alliance500
BB:BigBird500
HG:Hogan
HW:Herpa Wings
IF:Inflight500
NM:Netmodel
SF:Sky500
SJ:StarJets

機材略号
特にルールは決めていないが大体以下の要領
B777-300 → B773
B777-300ER → B77W
A330-200 → A332

【新製品の欲しいリストについて】
●:新製品発表モデル
★:発見次第即買いの幻のモデル
■:既集モデル
◎:発売されたら「即買い」
○:財布と相談も基本的に「買い」
△:コレクション対象だが見送り
×:コレクション対象外

【その他特記事項】
・エアライン歴史について
 ┌← 継承
 ┌+ 複数社合併による設立
 20XX 設立または改名
 └→ 20xx 吸収消滅
 = 20xx 統合、合併
 |← 買収
 |→ 売却
 |+ 子会社設立
 × 20xx 倒産、整理

・記事中の年代について
機材導入時期については発注・導入・運行の3時期が結構あいまいで確認できないことも多い。特に1960年以前の古い機体や旧ソ連の機材、軍用機などは資料すらない。基本的にデリバリーとは新造機材がメーカーからエアラインに納入またはリース導入された日。他エアラインからの購入・リースは導入と記載。

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