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秋の長雨モデル鑑賞 B777-300ER
カテゴリ:  モデルブランド / テーマ: 模型・プラモデル / ジャンル: 趣味・実用
 秋の長雨が始まった。ここでモデルを眺めているうちに、ブランドごとの金型の違いを俯瞰してみた。

 現行のブランドは5つある。HW(Herpa)、HG(Hogan)、SF(Sky500)、AF(Aero500)、JC(JCWing)である。この5ブランドにまたがった機種というとB777-300ERくらいしかない。5つではナニなのでちょっと古いがSJ(Starjets)のB777-300も比較のために見てみる。SJ以外は2014年以降の新モデルばかりである。

         HW:China Eastern (2015)
         HG:Evaair (2014)
         SF:Air Newzealand (2014)
         JC:Singapore (2014)
         AF:China Airlines (2015)
         SJ:Japan Airlines (2002)

 まず結論を言えば、SFとJCは同じモールドである。メインギアの作りも同じなので箱以外はまったく同じと考えていいだろう。ただ、細かい部分を見れば表現方法が違ったりしている部分もある。各部について違いを見ていくことにする。

【機首編】
777nose1-SF+JC.jpg 777nose2-HW+AF.jpg 777nose3-HG+SJ.jpg 777nosegear4.jpg
 まずは機首を見てみる。高さについてはノーズギアの作りの問題だろう。機首の丸みは各ブランドで印象が多少異なる。ギアそのものの表現も各社で違いが大きい。HWは新しい金型の割にシンプル。強度とデザイン性のバランスとしては標準的である。この中でAFのみ車輪が回転する。このこだわりがすごい。
 裏返して、ノーズギア周りを見てみる。SJは何も表現されていない。HGとHWは筋彫りでHWの方が幾分シャープである。AF、SF、JCは印刷で表現している。
 また写真には収まらなかったが、HGのみ機体上方にアンテナドームが再現されている

【胴翼フェアリング編】
777nosegear1-SF+JC.jpg 777nosegear2-AF+HW.jpg 777nosegear3-HG+SJ.jpg
 機体の主翼付け根のふくらみを胴翼フェアリングというらしい。ここで目立つのは表現方法で、HGだけが左右主翼とフェアリングが一体となっている。かつてのHWの系譜が今なお引き継がれている。この利点は左右主翼のバランスがとりやすいのと組立の工程が1手間減ることである。ただ接合部の溝が目立ってしまうというデメリットがある。
 フェアリング前方の左右のくぼみが特徴で、AFは穴ではなく印刷で表現。JCはSFと同じだが、くぼみ部分にわざわざ印刷でも表現している。HWはくぼみがあるのか無いのか一見して解らないくらい。実機の状況が解らないので何が正解かも良く解らない。AFとJCはこんな目につかないようなところまで印刷でごちゃごちゃした付属物を再現している。

【主翼編】
 続いてモデルの中で最も差が出るのが主翼である。スケールダウンしているのでそんなに差が出るはずもなさそうなのだが、比べてみるといろいろと違いがある。主翼下面の出っ張りはフラップ・トラック・フェアリングと呼ばれる。左右3個ずつついているがその大きさと位置が微妙に違う。SF/JCは主翼後端のはみ出し具合がやや大きい。
 エンジンを吊り下げるパイロンもほとんどが主翼と一体型だが、SF/JCではパイロンがエンジンと同様別パーツとして表現されている。ダイキャストの場合こういった凸凹は抜けの悪さにつながるので出来るだけ滑らかにしたいらしいが、組み立ての後工程を考えると一体型としたほうがいいのだろ。
777wing1.jpg
 写真では解りづらいが、レイクドウィングチップのさらに先端が微妙に異なる。AF/SF/JCでは先端にごく小さな突起がついている。これは翼端のライトを表現しているものと思われる。が、必ずしも左右両方にあるでもなく左右どちらかにしかないこともあるようだ。本当によく見ないと判らない。構造の再現というよりも製造上の問題で、もしかしたらここにランナーが繋がっていたのかもしれない。主翼の先端は、ダイキャストでは気を遣うところだろう。金型では材料の金属が一番届きにくい場所である。突起はその対策の名残なのかもしれない。HWやHGは単純に先端が尖っているだけである。同様の作りがAFのテールコーンにもみられる。
 
【後姿編】
777back1-JC+HG.jpg 777back2-SF+HW.jpg 777back3-AF+JC.jpg
 主翼は、とかく平面図にばかり目が行きがちであるが、真後ろから見た主翼の形が実はブランドごとに結構違う。レイクドウィングチップのせいで翼長がかなり長く、優美なシルエットとなっているが、翼の厚みはHWが最も厚い。真後ろから見て上下面のふくらみが見えるのはHWだけである。AFはMD-11といいB777といいモールドにこだわりが強い。主翼厚ももっとも薄く、前後方向から眺めた時のシャープさはため息が出るほどである。ただしあくまで印象だが、主翼のねじり下げが少ないように見える。AFの3発機は後姿のねじり下げの表現が気に入っているのだが。B777はやや淡白なような気がする。
 SFとJCは引き込み用の支柱が、板状で表現されている。モデルとしての忠実度は劣るが、基本的に駐機状態での観賞用モデルなので普段はあまり目立たない。板状とすることで強度は申し分なく、モデルの最大の泣き所であるメインギアの破損を防いでいる。

【尾部編】
777tail2-SF+JC.jpg 777tail1-HW+AF.jpg 777tail3-HG+SJ.jpg
     ※左から JC/HG、SF/HW、AF/JC(重複)
 最後に最後部の表現であるが、意外とここもばらつきが大きい。テールコーンの形状はほぼ同じであるがAFのみ尾灯のわずかな突起が表現されている。APUはほぼ印刷で表現されている。
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編集 / 2015.09.06 / コメント: 0 / トラックバック: 0 / PageTop↑
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ununennium

Author:ununennium
【New2011.4】 Facebookとの連携を只今試験中・・・

小さくても存在感抜群。場所もとらない1/500エアラインモデルの世界。小さなボディにカラフルなデザイン。メジャーからマイナーエアラインまでバリエーションは数千種類。登場は1994年と比較的新しい市場で欧米香港から毎月新モデル発売中。

・コレクションポリシー
1/500が中心。軍用機は基本対象外(例外:自衛隊、買い間違い)。各エアライン、各時代のデザインモデルをワイドボディ機優先でコレクション(例外:新金型による新機材モデル)。レジ違い位では買わない。ファミリー機材の違い(A340-200と-300)位では買わない。たまに出てくる全プラ製モデルは買わない。頂きモノ・抽選モノは拒まない。破損したら再購入。ということで重複買い事件も多発。


★尾翼シリーズ★
THE TAILはエクセルとペイントブラシにより描画。たまにInkscape。簡単に描けるもののデザインの変遷や背景調査が難しい。ライフワークになったりして。エアライン毎に既述、判明次第追記して行く事とする。ブログじゃないなこりゃ。

【文中の略号について】
OG:Old Generation。Herpa旧世代金型。
NG:New Generation。OGの対義語。2000年以降の新金型
LCC:Low Cost Carrier。格安航空会社
FSA:Full Service Airline。格安航空会社ではない普通の会社
TBL:To Buy List。買わなきゃリスト。常に携行が必要。
MBL:Must Buy List。絶対買わなきゃリスト。
CCL:Complete Collection List。1/500モデルのほぼ全リスト。

以下ブランド略号
AC:AeroClassic/Aero500
AF:Alliance500
BB:BigBird500
HG:Hogan
HW:Herpa Wings
IF:Inflight500
NM:Netmodel
SF:Sky500
SJ:StarJets

機材略号
特にルールは決めていないが大体以下の要領
B777-300 → B773
B777-300ER → B77W
A330-200 → A332

【新製品の欲しいリストについて】
●:新製品発表モデル
★:発見次第即買いの幻のモデル
■:既集モデル
◎:発売されたら「即買い」
○:財布と相談も基本的に「買い」
△:コレクション対象だが見送り
×:コレクション対象外

【その他特記事項】
・エアライン歴史について
 ┌← 継承
 ┌+ 複数社合併による設立
 20XX 設立または改名
 └→ 20xx 吸収消滅
 = 20xx 統合、合併
 |← 買収
 |→ 売却
 |+ 子会社設立
 × 20xx 倒産、整理

・記事中の年代について
機材導入時期については発注・導入・運行の3時期が結構あいまいで確認できないことも多い。特に1960年以前の古い機体や旧ソ連の機材、軍用機などは資料すらない。基本的にデリバリーとは新造機材がメーカーからエアラインに納入またはリース導入された日。他エアラインからの購入・リースは導入と記載。

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