コレクション考
カテゴリ:  雑感
先日、梅田阪急百貨店にて恒例の英国フェアが開催されていた。あまり出向かないフェアではあったが今回は事情があって新大阪店さんからの帰りに寄ってみた。食材関係のコーナーは相変わらずごった返していた。目的の英国雑貨店には担当者の方2名が対応されていて、うち女性の店長さんらしき方が常連さんにつかまっていた。若い男性店員さんと話をしてみる。

「ネットで見ましたがこの夏工場が閉鎖されたんですね」
「そうなんです。資金繰りが詰まって今年で会社を清算したようで、今年の新製品の入荷はこれが最後になると思います。英国フェアへの出店も今年が最後になるでしょうね・・・」
「寂しいですねぇ。結構世界的に人気が有ったと思うんですが・・・在庫もほぼなくなりそうですか?」
「今回最後という事で、優先的に在庫を回してもらったんですが。このあと2箇所で出店するんですがそれが最後になりそうです。」
「というと今並んでいるのが最後という事ですか?」
「いくつかはあります。初日に低額のものは一挙になくなって、週末の分の手配をしたんですが・・・」
「復活は難しそうですかね。」
「そうですねー、人気もそれなりに有ったので出資者が現われてくれればいいんですが・・」

知る人ぞ知るLiliput Laneである。英国の古い建物・住居をモチーフに、こぶし大のミニチュアの家を製造販売するブランドである。モデルは全て実在の小さな家ということで必ずしも由緒があるとか歴史的建造物ではない普通の家らしいところが、お気に入りだった。カミさんが昔英国に短期留学したことがあったらしく、英国好きを認識していた私は、数年前からこのコレクションを年に一つづつ寄贈し、コレクターの心情を理解させようとこれ努めてきたのであった。そのLiliput Laneが解散したというのである。調べてみると1980年台から始まったようだからそんなに歴史があるわけではないが、その知名度は阪急百貨店英国フェアの常連になるほどの人気だった。

以前にもちょっと触れたが、こういう定番コレクションが無くなるのは大変寂しい。EU離脱の影響ではないだろうが、じわじわと非生活必需品の需要が縮小していっているような気がする。今は価値観の転換期なんだろうか。車や、オーディオ、カメラなんかがかつてほど売れなくなった。こういったものが売れていた1990年台から、今やゲームやネット、通信に消費の大きな部分を割くようになった。実体のないものに高額のプレミアが付いたりするものの、後には何も残らず時間だけが消費されていく。作り手(ゲームクリエータ)は一握りに限られ、下請とか派生ビジネスといった産業のすそ野の広がりが無いため、産業としての力に欠ける。例えば車だとオートバックスやガソリンスタンドに加えて旅行や輸送業、修理や中古車販売といった別の産業にも波及するが、ネットビジネスには残念ながらここまでのすその広がりは望めない。

Liliput Laneは高々数十人の従業員でやっていた英国の中小企業だが、古いものを留め共有し還元したいという姿勢に敬意を払いたい。しかしすでにネットでは商品が品薄&高騰しているようだ。Herpa 1/500もいずれ同じような運命をたどらないとも限らない。大げさに言うと今は歴史を共有しているわけで、今をせいぜい楽しんでおきたいものである。
スポンサーサイト
編集 / 2016.10.23 / コメント: 0 / トラックバック: 0 / PageTop↑
コメント
 
Title
 
 
 
 
 
 
Secret 


Pagetop↑
トラックバック
Pagetop↑
検索フォーム
訪問者数
プロフィール

ununennium

Author:ununennium
【New2011.4】 Facebookとの連携を只今試験中・・・

小さくても存在感抜群。場所もとらない1/500エアラインモデルの世界。小さなボディにカラフルなデザイン。メジャーからマイナーエアラインまでバリエーションは数千種類。登場は1994年と比較的新しい市場で欧米香港から毎月新モデル発売中。

・コレクションポリシー
1/500が中心。軍用機は基本対象外(例外:自衛隊、買い間違い)。各エアライン、各時代のデザインモデルをワイドボディ機優先でコレクション(例外:新金型による新機材モデル)。レジ違い位では買わない。ファミリー機材の違い(A340-200と-300)位では買わない。たまに出てくる全プラ製モデルは買わない。頂きモノ・抽選モノは拒まない。破損したら再購入。ということで重複買い事件も多発。


★尾翼シリーズ★
THE TAILはエクセルとペイントブラシにより描画。たまにInkscape。簡単に描けるもののデザインの変遷や背景調査が難しい。ライフワークになったりして。エアライン毎に既述、判明次第追記して行く事とする。ブログじゃないなこりゃ。

【文中の略号について】
OG:Old Generation。Herpa旧世代金型。
NG:New Generation。OGの対義語。2000年以降の新金型
LCC:Low Cost Carrier。格安航空会社
FSA:Full Service Airline。格安航空会社ではない普通の会社
TBL:To Buy List。買わなきゃリスト。常に携行が必要。
MBL:Must Buy List。絶対買わなきゃリスト。
CCL:Complete Collection List。1/500モデルのほぼ全リスト。

以下ブランド略号
AC:AeroClassic/Aero500
AF:Alliance500
BB:BigBird500
HG:Hogan
HW:Herpa Wings
IF:Inflight500
NM:Netmodel
SF:Sky500
SJ:StarJets

機材略号
特にルールは決めていないが大体以下の要領
B777-300 → B773
B777-300ER → B773(特に分けて既述していない)
A330-200 → A332

【新製品の欲しいリストについて】
★:「値段次第で即買い」の幻のモデル
■:持ってるモデル、あるいは買ったモデル。
◎:発売されたら「即買い」
○:財布と相談しながらも基本的には「買い」
△:コレクション対象だが見送り
×:コレクション対象外

【その他特記事項】
・記事中の年表について
 ┌← 継承
 ┌+ 複数社合併による設立
 20XX 設立または改名
 └→ 20xx 吸収消滅
 = 20xx 統合、合併
 |← 買収
 |→ 売却
 |+ 子会社設立
 × 20xx 倒産、整理
・記事中の年代について
機材導入時期については発注・導入・運行の3時期が結構あいまいで確認できないことも多い。特に1960年以前の古い機体や旧ソ連の機材などは資料すらないことが多い。基本的にデリバリーとは新造機材がメーカーからエアラインに納入された日。他エアラインからの購入・リースは導入と記載。

ブロとも申請フォーム
QRコード
QRコード