FC2ブログ
2008年を振り返って
カテゴリ:  新コレクション / テーマ: コレクション / ジャンル: 趣味・実用
2008年を振り返って

2008年ダイキャストモデルの状況を振り返ってみたい。

今年は、Herpaの生産遅れが最大の出来事だったと思う。昨年末から新製品の発売が遅れ始めたが、当初は中国工場での旧正月前後に、中国では珍しい大寒波の来襲で交通網が麻痺したため、労働者が職場に復帰できなかったという説明だった。しかし、労働者側の賃上げ要求によるストライキと言うかサボタージュも起こったのではないか。年々Herpaの価格が上昇しているのはそういった事情もありそうだ。Herpaの生産拠点はHoganであるが、日系エアラインの特注品を優先させているようにも見える。日系エアラインモデルも今年後半に入ってリリースが遅れだした。追い討ちをかけるように、原油暴騰と金融破綻による経済危機も生産に影響を与えたのだろうと思う。
そんなHerpaでのニュースはいよいよIL86とIL96が登場したことだろうか。最後のワイドボディ機の登場である。ただし選択されたモデルが地味なのはしょうがないところ。Herpaに比べて元気だったのがInflight500とHoganである。昨年末、B747-400CLFで登場したSky500は、3機目のリリースでシンガポールのB777特別塗装機で一気に知名度を上げた。同様のラインナップでAero Classicも今年新規参入で、来年が楽しみなブランドである。2008年初めにエンブラエルとボンバルディアの小型ジェット機のモデルを発売したJet-Xは3月以降動きが止まってしまった。Netmodelは香港中心に相変らずのマイペースぶりで、レアな757や、今年はなんとトライデントまで発売してしまった。来年も色物でにぎわわせてくれそうな感じである。Hoganもしばらくは日系のエアラインからの特注品で数だけはリリースしそうな感じである。Inflightも中盤なかだるみというかSky500 にくわれるかと思いきや年末になって又精力的に新製品を投入してきている。


今年発売されたモデルは大体240個である。大体というのは発表だけで未発売のものもあったりしてなかなか全体像がつかめないからだが、240個というのは例年に比べるほぼ同じかやや多めになる。Herpaだけでも隔月で10数種類定期的に発売されるし、それ以外にも限定モデルが結構出たりするので、毎年200種強くらいが平均的なところである。そんな中、今年コレクションに加わったのは約1/3の74個である。まだ未購入が25個、欲しいものがさらに60個もある。この辺は財布と相談である。


では、個別に見ていこう

地域別に見ていくと圧倒的にアジアのモデルが多く102個を数える。ついでヨーロッパの75個、北米の51個で、他の3地域は全部合わせても11個でしかない。国別だとアメリカ(38)、日本(31)、イギリス(18)、中国(17)、韓国(16)、カナダ(13)、ドイツ(13)と続く。アメリカは数が多いが、小型機や古い機材(DC-3など)、軍用機が多く、コレクション対象としてはほとんど食指が動かなかった。日本はHoganによるANA/JAA/AirDoモデルの存在が大きい。中国、韓国のモデルも充実してきている。しばらくはこの勢いが続くだろうしインドも目が離せない。

航空機メーカーで見るとボーイングが圧倒的で136機、2位が意外とダグラス社で23機も出されている。Inflight500のDC-10には定評があるし、ここに来てDC-9といった前世代の航空機もモデル化されるようになってきた。エアバスはA380という目玉がありながら19機とほとんど振るわない。A380は就航前に出しすぎた為と、A380以外のワイドボディ機330/340はそもそもHerpaしか扱っていない上、そろそろ金型自体も疲れてきているのかもしれない。来年以降のエアバス機モデルの動向が心配である。エアバスに続いてボンバルディア(14機)、ロッキード(12機)が2桁生産である。ロッキードのトライスターはInflight500の独壇場となっている。DC10やMD11に続いてHerpaの金型の破損はかなり進んでいるようだ。

モデルのサイズとしてはワイドボディ機とナローボディー機が半々で、ややナローボディー気のほうが多いというところ。ここで言うナローボディー機にはレシプロ機も含んでいる。レシプロ機は23機発売となった。



2009年をにらんで

原油の暴騰が終わったものの金融危機が去ったわけでは無い。金満中東エアラインの破綻が予感されるなか、モデルの世界も波乱に満ちた一年になりそうである。12月アリタリア航空が破綻した。ノースウエストも吸収されたし、来年もモデルのバリエーション自体減っていく構図になるだろう。一方で、新機材の登場も明るい話題が無い。一部先行してモデル化されたB787も実機の遅れとともにモデルへの興味も薄らいだ。A350XWBのモデルも来年は動きがなさそう。

Herpaの生産ラインの混乱は夏くらいまでは解消されそうに無い。定期的な新製品投入の数も絞ってきているので、モデルとしてのバラエティに魅力が薄くなってきた。新製品発売時のコレクターの反応もいまいちである。小型機、旧ソ連機、クラシック機に注力するあまり、大衆受けする大看板がなくなってきている。とはいえまだまだネタ枯れには程遠い。エアラインのライセンスをクリアできればまだまだコレクションバリューのあるモデルは残っている。それに備えてHerpaは一刻も早く3発ワイドボディ機とエアバスワイドボディ機の金型一新を済ませておくべきだろう。

Inflight500も一時期に比べると小型機とクラシック機に偏りつつある。707や737もいいのだが、MD80シリーズのてこ入れも面白いのではないか。一時期Netmodelが出していたトライデント3Bというのも面白いと思うのだが。ジェット旅客機の歴史が埋まるまでそんなに機種は残っていないはず。チャレンジして欲しいところ。Sky500はリサーチがうまい。他ブランドが取りこぼしているアジア系のワイドボディー機に照準を合わせているようで、来年もこの傾向が続くのではないか。出来れば中国系のワイドボディ機を出して欲しいところだが、思い切ってエアバス330/340を出せばインパクトは大きいと思う。

2009年間違いなく焦点になるのはドバイバブルの崩壊だろう。55機の大量発注を受けたA380と60機ものA350XWB、これがキャンセルになったりするとA350は開発凍結、エアバスも会社存続自体危うくなるかもしれない。ただ悪い話題ばかりでも無い。B747/767、A300/310の機齢がかなり高い為に買換え需要は活況になりそう。エンブラエルとボンバルディアは相変らず元気だろう。B737NGも売れてモデルのターゲットも話題に事欠かない。会社の合併・再生に伴って新CIに移行するエアラインも出てくるだろう。2009年もまたコレクションのネタは尽きないのである。
スポンサーサイト



編集 / 2008.12.28 / コメント: 0 / トラックバック: 0 / PageTop↑
コメント
 
Title
 
 
 
 
 
 
Secret 


Pagetop↑
トラックバック
Pagetop↑
検索フォーム
訪問者数
プロフィール

ununennium

Author:ununennium
【New2011.4】 Facebookとの連携を只今試験中・・・

小さくても存在感抜群。場所もとらない1/500エアラインモデルの世界。小さなボディにカラフルなデザイン。メジャーからマイナーエアラインまでバリエーションは数千種類。登場は1994年と比較的新しい市場で欧米香港から毎月新モデル発売中。

・コレクションポリシー
1/500が中心。軍用機は基本対象外(例外:自衛隊、買い間違い)。各エアライン、各時代のデザインモデルをワイドボディ機優先でコレクション(例外:新金型による新機材モデル)。レジ違い位では買わない。ファミリー機材の違い(A340-200と-300)位では買わない。たまに出てくる全プラ製モデルは買わない。頂きモノ・抽選モノは拒まない。破損したら再購入。ということで重複買い事件も多発。


★尾翼シリーズ★
THE TAILはエクセルとペイントブラシにより描画。たまにInkscape。簡単に描けるもののデザインの変遷や背景調査が難しい。ライフワークになったりして。エアライン毎に既述、判明次第追記して行く事とする。ブログじゃないなこりゃ。

【文中の略号について】
OG:Old Generation。Herpa旧世代金型。
NG:New Generation。OGの対義語。2000年以降の新金型
LCC:Low Cost Carrier。格安航空会社
FSA:Full Service Airline。格安航空会社ではない普通の会社
TBL:To Buy List。買わなきゃリスト。常に携行が必要。
MBL:Must Buy List。絶対買わなきゃリスト。
CCL:Complete Collection List。1/500モデルのほぼ全リスト。

以下ブランド略号
AC:AeroClassic/Aero500
AF:Alliance500
BB:BigBird500
HG:Hogan
HW:Herpa Wings
IF:Inflight500
NM:Netmodel
SF:Sky500
SJ:StarJets

機材略号
特にルールは決めていないが大体以下の要領
B777-300 → B773
B777-300ER → B77W
A330-200 → A332

【新製品の欲しいリストについて】
●:新製品発表モデル
★:発見次第即買いの幻のモデル
■:既集モデル
◎:発売されたら「即買い」
○:財布と相談も基本的に「買い」
△:コレクション対象だが見送り
×:コレクション対象外

【その他特記事項】
・エアライン歴史について
 ┌← 継承
 ┌+ 複数社合併による設立
 20XX 設立または改名
 └→ 20xx 吸収消滅
 = 20xx 統合、合併
 |← 買収
 |→ 売却
 |+ 子会社設立
 × 20xx 倒産、整理

・記事中の年代について
機材導入時期については発注・導入・運行の3時期が結構あいまいで確認できないことも多い。特に1960年以前の古い機体や旧ソ連の機材、軍用機などは資料すらない。基本的にデリバリーとは新造機材がメーカーからエアラインに納入またはリース導入された日。他エアラインからの購入・リースは導入と記載。

月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム
QRコード
QRコード