FC2ブログ
飛行機デザイン考(2) ライン型
カテゴリ:  デザイン / テーマ: 模型・プラモデル / ジャンル: 趣味・実用
タイプⅢ、Ⅳにも共通して言えることだが、このタイプにはかなり細かな違いがある。60年~70年代の典型的はチートラインはその1種でしかない。そのバリエーションは方向と位置と形状、さらに終端の4つの要素で成り立っている。

①方向(角度)
H)水平(-)
L-H-C.png
最もポピュラーなラインは水平方向のチートラインである。機体を水平に横切るまっすぐな線。横に長い機体にはもっともよく似合う。大西洋航路の客船に施されたのがその走りである。ヨーロッパからアメリカへの航海の速度競争が熾烈だった時代、少しでもスピードをイメージさせる塗装として好んで導入された。客船も飛行機も黎明期は速さを求められていたわけだ。長細い物体では一番無難で自然なデザインだろうが、最近ではすっかり少数派となってしまった。

V)垂直(|)
L-v.png s-P1080408_201806231406566c1.jpg

機体を輪切りにする垂直の線。視覚的には前後を切ってしまうイメージがあるのでなかなか採用し辛いデザインではある。

A)後上りの斜め(/)
ライン系としては水平の次にポピュラーである。後方に向かって上がっていくのは上昇とか成長とか発展をイメージしやすい。そのまま尾翼にまでラインを伸ばすのもよく見られるデザインではある。亜流として、機体を横切った斜め線と、機体全体にわたる斜め線があって、両者でもかなりイメージは異なる。
L-A.png L-A-Cs.png
48JPN1.jpg 48JPN1.jpg

D)後下りの斜め(\)
L-D.png L-D-Cs.png
下降、縮小などいいイメージとは無縁のようで、実際に採用されているデザインはあまり見かけない。ただ、タイプⅢ、Ⅳといった塗分デザインでは割と普通に見られる。

②位置
方向によって表現が異なるが要はラインの位置である。水平なら機体上部、真ん中、下部で、同じ水平ラインでも受ける印象はずいぶん異なる。ただラインに限って言えばほとんどが真ん中である。
T)機体の上部
L-H-T.png B-IB.jpg

C)真ん中
L-H-C.png B-SD.jpg

B)機体の下の方
L-H-B.png

垂直、斜めだと機体の前後の位置によって印象が異なる。
F)機体の前寄り
C)真ん中
R)機体後方
L-V-F_20180623141501fe3.png L-v.png L-V-R.png
L-A-F.png L-A.png L-A-R.png
L-D.png L-D.png L-D.png

③形状
ラインは厳密にいえば直線だけではない。最近の流行りとしてはウェーブ状のものもたまに見かける。
L)オーソドックスな直線
L-H-C.png
W)ウェーブ
L-H-C-ee-W.png
波型である。実際は~のように1周期程度の波型が多い。
A)円弧。形状的には上(前)に凸と、下(後)に凸な円弧がある。
L-H-C-ee-Au.png L-A-Caf.png
L-H-C-ee-Ad.png L-A-Car.png
AirDoは後上=後方=前凸の弧ラインである。

P)折れ線
L-H-C-ee-P.png
ギザギザや矩形。見かけないがデザイン的には可能である。他のタイプでもほとんど見かけない。

④終端
最後に終端である。あまり厳密に定義することもないが、それなりに見かけ上のインパクトがあるので分類してみる。
この形状は特に水平ラインに特徴的なものである
e)機首の先端までラインが続いている。
L-H-C.png

b)機首まで届かなくて途中で途切れている
L-H-C-be.png L-H-C-eb.png

u)線が機首付近で上昇
L-H-C-ue.png L-H-C-eu.png

d)線が機首付近で下降
L-H-C-de.png L-H-C-ed.png
China Southern

終端の形状はもちろん両端に現れるので、実際には両端の組み合わせパターンが存在する。
スポンサーサイト
編集 / 2018.06.23 / コメント: 0 / トラックバック: 0 / PageTop↑
コメント
 
Title
 
 
 
 
 
 
Secret 


Pagetop↑
トラックバック
Pagetop↑
検索フォーム
訪問者数
プロフィール

ununennium

Author:ununennium
【New2011.4】 Facebookとの連携を只今試験中・・・

小さくても存在感抜群。場所もとらない1/500エアラインモデルの世界。小さなボディにカラフルなデザイン。メジャーからマイナーエアラインまでバリエーションは数千種類。登場は1994年と比較的新しい市場で欧米香港から毎月新モデル発売中。

・コレクションポリシー
1/500が中心。軍用機は基本対象外(例外:自衛隊、買い間違い)。各エアライン、各時代のデザインモデルをワイドボディ機優先でコレクション(例外:新金型による新機材モデル)。レジ違い位では買わない。ファミリー機材の違い(A340-200と-300)位では買わない。たまに出てくる全プラ製モデルは買わない。頂きモノ・抽選モノは拒まない。破損したら再購入。ということで重複買い事件も多発。


★尾翼シリーズ★
THE TAILはエクセルとペイントブラシにより描画。たまにInkscape。簡単に描けるもののデザインの変遷や背景調査が難しい。ライフワークになったりして。エアライン毎に既述、判明次第追記して行く事とする。ブログじゃないなこりゃ。

【文中の略号について】
OG:Old Generation。Herpa旧世代金型。
NG:New Generation。OGの対義語。2000年以降の新金型
LCC:Low Cost Carrier。格安航空会社
FSA:Full Service Airline。格安航空会社ではない普通の会社
TBL:To Buy List。買わなきゃリスト。常に携行が必要。
MBL:Must Buy List。絶対買わなきゃリスト。
CCL:Complete Collection List。1/500モデルのほぼ全リスト。

以下ブランド略号
AC:AeroClassic/Aero500
AF:Alliance500
BB:BigBird500
HG:Hogan
HW:Herpa Wings
IF:Inflight500
NM:Netmodel
SF:Sky500
SJ:StarJets

機材略号
特にルールは決めていないが大体以下の要領
B777-300 → B773
B777-300ER → B77W
A330-200 → A332

【新製品の欲しいリストについて】
●:新製品発表モデル
★:発見次第即買いの幻のモデル
■:既集モデル
◎:発売されたら「即買い」
○:財布と相談も基本的に「買い」
△:コレクション対象だが見送り
×:コレクション対象外

【その他特記事項】
・エアライン歴史について
 ┌← 継承
 ┌+ 複数社合併による設立
 20XX 設立または改名
 └→ 20xx 吸収消滅
 = 20xx 統合、合併
 |← 買収
 |→ 売却
 |+ 子会社設立
 × 20xx 倒産、整理

・記事中の年代について
機材導入時期については発注・導入・運行の3時期が結構あいまいで確認できないことも多い。特に1960年以前の古い機体や旧ソ連の機材、軍用機などは資料すらない。基本的にデリバリーとは新造機材がメーカーからエアラインに納入またはリース導入された日。他エアラインからの購入・リースは導入と記載。

月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム
QRコード
QRコード