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東部アジアの怪
カテゴリ:  モデル・トピックス / テーマ: 模型・プラモデル / ジャンル: 趣味・実用
新製品情報もすっかり低空飛行状態となってしまって久しいが、かえってこれまでのコレクションを棚から引っ張り出してきてじっくり手に取って眺める時間が増えたような気がする。CCLを眺めながら久しぶりに手に取って眺めるのもまた一興である。

さてCCLを眺めていてふと気づいたことがある。このところHerpaから定期リリースされていないエアラインが東アジアに集中しているである。CX、SQ、KE、NHなどである。これ以外にもJL、MH、BRなどもなかなかリリースされない。

NHはHW当初サンプルが確認されているが、正式なリリースはついにされなかった。1998年ANKの限定モデルが作成された。2000年会員誌にL1011の出荷を謳っているので全く無関係ということではなさそうである。2003年のMOOK記事ではHerpaに対するANAのこだわりの強さが記事になっている。この頃のこだわりの強さが逆にアダとなったのかも知れない。ANAモデルの大量リリースの時代には逆にHerpaとのつながりを表す記事はすっかり影をひそめてしまった。代わりにHogan社との直接提携をうかがわせる動きがあって現在に至っている。

CXはごく初期に通常モデルがリリースされたのち、すぐに機内限定独占販売を始めた。初期のCX以外はどこにも触れられておらず、地域的にも近いので直接Hoganと契約した可能性が高い。Hoganとの直契約の嚆矢となったのがCXではなかったんだろうか?

同じくMHもなかなかモデルがリリースされないエアラインの一つだった。突然の機内限定販売が現れたのは2001年、OGでのB772である。これについては流通量もさほど多くなかったと見えて日本で店頭に並んだのは2005年NG化された後のことである。MHがモデル化に積極的ではなかったというよりは当初はStarjetsブランドでのリリースがメインだったという事情がある。

SQも当初の割と積極的な姿勢から急に自社限定販売に移行していったエアラインである。特に顕著になったのは2003年のSQ Heritageシリーズからである。これを境にSQは機内限定販売がメインになってしまった。

KEなんかは一度発表されていたA380をキャンセル後モデルリリースが無い。お姫様の逆鱗にでも触れたんだろうか?

2000年前後はHWではOGからNGへの移行時期でもありそれに伴って各エアラインとHWとの契約更改で多少のもめ事があったのかもしれない。また生産を直接委託することで、やはり当時流行しつつあったインターネット通販での自社商品ラインナップを充実させたいという思いがあったのかもしれない。しかしそれにしても、なんで東アジアだけがこんな状況になったのかの説明にはならない。勝手な想像だが、HWの東アジアエージェントの姿勢や交渉内容が各エアラインの担当者の反発を買ってことごとく交渉に失敗したのかもしれない。まあ個人や1エージェントの失敗だけでこんなに軒並み独自モデル化するとも思えないが。CXが早々と自社販売化したことによって、ある程度の成功を収めるとそのやり方が伝播するということもあるだろう。近隣エアラインや提携先などが同じようなビジネスモデルに移行するというのは珍しいことではない。が、これも東アジアだけという理由にはちょっと弱い。90年代はアライアンスが爆発的に広がっている時代である。特定のアライアンスで同じような動きが出るならまだしも、地域限定での動きの理由とするにはちょっと無理がある。最後に、HWの生産委託先のHG社の存在である。CXから直接生産を請け負う、いわゆるHWを通さないので中抜きとなり両社の利害は一致しやすい。HGにしろ東アジアのエアラインにしろ香港での交渉はかなり便利なものになるだろう。HGからの周辺地域のエアラインに積極的な営業があったのかもしれない。あるは近隣エアラインの担当者同士の交流が元になっているのか。いずれにせよ香港を中心に脱HWの動きが広まったのは十分考えられることである。

真相は極東の1コレクターには推し量るべくもないが、マニアとしてはもっと気楽にいつでも買えるモデルを安価に店頭に出してほしいと思うのである。
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編集 / 2018.09.02 / コメント: 0 / トラックバック: 0 / PageTop↑
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ununennium

Author:ununennium
【New2011.4】 Facebookとの連携を只今試験中・・・

小さくても存在感抜群。場所もとらない1/500エアラインモデルの世界。小さなボディにカラフルなデザイン。メジャーからマイナーエアラインまでバリエーションは数千種類。登場は1994年と比較的新しい市場で欧米香港から毎月新モデル発売中。

・コレクションポリシー
1/500が中心。軍用機は基本対象外(例外:自衛隊、買い間違い)。各エアライン、各時代のデザインモデルをワイドボディ機優先でコレクション(例外:新金型による新機材モデル)。レジ違い位では買わない。ファミリー機材の違い(A340-200と-300)位では買わない。たまに出てくる全プラ製モデルは買わない。頂きモノ・抽選モノは拒まない。破損したら再購入。ということで重複買い事件も多発。


★尾翼シリーズ★
THE TAILはエクセルとペイントブラシにより描画。たまにInkscape。簡単に描けるもののデザインの変遷や背景調査が難しい。ライフワークになったりして。エアライン毎に既述、判明次第追記して行く事とする。ブログじゃないなこりゃ。

【文中の略号について】
OG:Old Generation。Herpa旧世代金型。
NG:New Generation。OGの対義語。2000年以降の新金型
LCC:Low Cost Carrier。格安航空会社
FSA:Full Service Airline。格安航空会社ではない普通の会社
TBL:To Buy List。買わなきゃリスト。常に携行が必要。
MBL:Must Buy List。絶対買わなきゃリスト。
CCL:Complete Collection List。1/500モデルのほぼ全リスト。

以下ブランド略号
AC:AeroClassic/Aero500
AF:Alliance500
BB:BigBird500
HG:Hogan
HW:Herpa Wings
IF:Inflight500
NM:Netmodel
SF:Sky500
SJ:StarJets

機材略号
特にルールは決めていないが大体以下の要領
B777-300 → B773
B777-300ER → B77W
A330-200 → A332

【新製品の欲しいリストについて】
●:新製品発表モデル
★:発見次第即買いの幻のモデル
■:既集モデル
◎:発売されたら「即買い」
○:財布と相談も基本的に「買い」
△:コレクション対象だが見送り
×:コレクション対象外

【その他特記事項】
・エアライン歴史について
 ┌← 継承
 ┌+ 複数社合併による設立
 20XX 設立または改名
 └→ 20xx 吸収消滅
 = 20xx 統合、合併
 |← 買収
 |→ 売却
 |+ 子会社設立
 × 20xx 倒産、整理

・記事中の年代について
機材導入時期については発注・導入・運行の3時期が結構あいまいで確認できないことも多い。特に1960年以前の古い機体や旧ソ連の機材、軍用機などは資料すらない。基本的にデリバリーとは新造機材がメーカーからエアラインに納入またはリース導入された日。他エアラインからの購入・リースは導入と記載。

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