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航空業界の動向と今後 (5)
カテゴリ: ■雑感 / テーマ: 航空機全般 / ジャンル: 趣味・実用
さて、日本を含む東アジアを中心とするエアライン間の今後を勝手に予想して見たい。

以前も触れたがANAとJALは東アジアでの国際競争力で見れば依然として無視できない規模と実績があるものの、周辺の動きから取り残されているように思える。エアライン単独の要因ではなく日本の航空行政にも原因があるのだが、無風地帯の中で競争力だけが落ちていく、そんな状況ではないか。アメリカの自動車メーカービッグ3が破綻したのはアメリカ国内の市場に胡坐をかき、技術革新を怠り、市場の変化についていけなかったことが一番の原因と言われる。日本や韓国、ヨーロッパの小型車や燃費の良い高性能車の開発とアピールが遅れたためである。とどめは原油高騰と金融危機だったがそれまでに慢性的な危機的状況が続いていたはずである。日本のエアラインもそれを完全にダブるような気がしてならない。国際競争力に加えて、国内路線の維持すらもままならず、新興エアラインの成長を邪魔することに専念するメガキャリア。一方で自由にやりたくとも何をするにも認可申請が必要な国内事情。このままの状況が続くとしてどんな未来が描けるのだろうか。

アメリカでもヨーロッパでも大陸内に都市が点在しそれらを直接結ぶことでLCCが台頭している。サウスウエスト航空には人口20万人の都市同士を結ぶ路線も存在する。同じ規模の都市の密度なら中国を中心とする東アジア、インドも同様の路線が可能かも知れない。アメリカでは道路網が、ヨーロッパでは鉄道網がすでに存在している中でLCCが存在できるのは、500Kmから1000Kmという距離の都市間の需要があるためだろう。列車や自動車では頻繁には利用しにくい距離である。

都市の規模からいえば日本の県庁所在地規模の都市間であればビジネスは成り立つのかもしれない。日本のエアラインの路線は羽田を中心とする国内HUB型であって地方都市間の路線はあまりない。四国~北陸、東海~東北、九州~北陸といった路線の直行便はほとんどないかあっても便数に限りがある。羽田で乗り継げばいいということでもない。この春大阪から札幌へのツアーに参加した時、往復共に羽田経由だった。確かに時間はかかるものの、往復の時刻の選択肢が広がるのは一つの可能性を示しているといえる。ただし、これはツアーだからできることであって、普通にどこかへ行きたい時に経由便を使うと直行便より運賃は高くなる。経由便と直行便、運賃も同じになれば需要はもっと高まるのではないか。

東京、大阪で私鉄路線が開業したての時代、新規路線は単に人口の密集地帯を線路でつなぐより、神社への参拝や名所への輸送手段としての色合いが強かった。さらに需要を喚起するために、温泉街を整備したり遊園地や動物園、劇場を設置したり、線路を引くことで利便性と土地(路線周辺地域)のブランドを高めるといった手法が取られている。航空路線の場合は路線に住宅を誘致することが出来ないため鉄道と同じ戦略は取れないが、旭山動物園のような超目玉の出現を待つのではなく地道な2点間交流の需要を作っていく必要があるだろう。11月と言えば沖縄では泳ぐ人もいないが北国の人は気温25度もあれば泳ぐ事を目的に旅行するかもしれないし、逆に雪を見、雪に触れに行くだけで南国の人は稚内に旅行するかもしれない。祭りや花火大会の一過性のイベントではないものがよさそうだ。さぬきうどん人気はすっかり定着したが、ブームではなく地に根ざした文化交流的なものが良いと思う。交通費を別にすれば、うどんなど1杯180円で楽しめるのだから、ある意味理想的な観光文化資源だとは思う。

中東では今でもメッカなどへの巡礼者のための路線が大きなウエイトを占めているし、ヨーロッパでも政情不安なエルサレムへの巡礼旅行が今なお活発である。日本でも昔からお伊勢参りだ、春日大社だと宗教的な熱狂だけで路線と街並みが潤ったものだが、今では四国のお遍路参り位かもしれない。ただ四国は昔から僻地だったのでそんなに今でもにぎやかな土地になっているとは思わないが。

ただ、国内だけに目を向けるだけでは限界もある。エアライン編としてはアジア地域での生き残りについて考察して見たい。
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編集 / 2009.09.02 / コメント: 0 / トラックバック: 0 / PageTop↑
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【New2011.4】 Facebookとの連携を只今試験中・・・

小さくても存在感抜群。場所もとらない1/500エアラインモデルの世界。小さなボディにカラフルなデザイン。メジャーからマイナーエアラインまでバリエーションは数千種類。登場は1994年と比較的新しい市場で欧米香港から毎月新モデル発売中。

・コレクションポリシー
1/500が中心。軍用機は基本対象外(例外:自衛隊、買い間違い)。各エアライン、各時代のデザインモデルをワイドボディ機優先でコレクション(例外:新金型による新機材モデル)。レジ違い位では買わない。ファミリー機材の違い(A340-200と-300)位では買わない。たまに出てくる全プラ製モデルは買わない。頂きモノ・抽選モノは拒まない。破損したら再購入。ということで重複買い事件も多発。


★尾翼シリーズ★
THE TAILはエクセルとペイントブラシにより描画。たまにInkscape。簡単に描けるもののデザインの変遷や背景調査が難しい。ライフワークになったりして。エアライン毎に既述、判明次第追記して行く事とする。ブログじゃないなこりゃ。

【文中の略号について】
OG:Old Generation。Herpa旧世代金型。
NG:New Generation。OGの対義語。2000年以降の新金型
LCC:Low Cost Carrier。格安航空会社
FSA:Full Service Airline。格安航空会社ではない普通の会社
TBL:To Buy List。買わなきゃリスト。常に携行が必要。
MBL:Must Buy List。絶対買わなきゃリスト。
CCL:Complete Collection List。1/500モデルのほぼ全リスト。

以下ブランド略号
AC:AeroClassic/Aero500
AF:Alliance500
BB:BigBird500
HG:Hogan
HW:Herpa Wings
IF:Inflight500
NM:Netmodel
SF:Sky500
SJ:StarJets

機材略号
特にルールは決めていないが大体以下の要領
B777-300 → B773
B777-300ER → B77W
A330-200 → A332

【新製品の欲しいリストについて】
●:新製品発表モデル
★:発見次第即買いの幻のモデル
■:既集モデル
◎:発売されたら「即買い」
○:財布と相談も基本的に「買い」
△:コレクション対象だが見送り
×:コレクション対象外

【その他特記事項】
・エアライン歴史について
 ┌← 継承
 ┌+ 複数社合併による設立
 20XX 設立または改名
 └→ 20xx 吸収消滅
 = 20xx 統合、合併
 |← 買収
 |→ 売却
 |+ 子会社設立
 × 20xx 倒産、整理

・記事中の年代について
機材導入時期については発注・導入・運行の3時期が結構あいまいで確認できないことも多い。特に1960年以前の古い機体や旧ソ連の機材、軍用機などは資料すらない。基本的にデリバリーとは新造機材がメーカーからエアラインに納入またはリース導入された日。他エアラインからの購入・リースは導入と記載。

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