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航空業界の動向と今後 (7)
カテゴリ: ■雑感 / テーマ: 航空機全般 / ジャンル: 趣味・実用
第2章 空港行政

もう少し情報を整理していてからと思っていたが、今日の19時のNHKのトップニュースが羽田空港をハブにするという前原国交省の発言が波紋を呼んでいるというものだったので、これについて言及して見たい。

結論から言えば、ようやく本音が出てきたかという感じで、いささか遅きに失した感もあるくらいである。成田も関空も、さらには主管両知事も反発しているようだが、冷静に考えればどちらがハブ空港にふさわしいか一目瞭然である。個人的に関西在住の身としては関空がアジアのハブたりえて欲しいのはやまやまなのだがいかんせん国際情勢を見てみると、もはや両空港共に国際競争力はない。ハブ空港は1国に1箇所あれば十分で、2箇所ハブがあれば、特に日本のような島国では路線が分散しハブ空港としての魅力が半減してしまう。いまや多くの地方空港にとって国際線のハブ空港は実質ソウルの仁川空港である。これは日本全体にとってのハブ空港がソウルであるということに他ならない。各地方空港は東京便の乗り入れを陳情するも、乗り入れ希望は羽田であって成田ではない。その陳情すら通らないのは羽田の発着枠の問題がある為である。出張や観光など国内移動を前提にした場合は当然の要求だろう。次に乗り入れの交渉をするのは大韓航空でありアシアナ航空だろう。実際この2エアラインで日本各地へ乗り入れている現状からすれば、成田に行かずにソウルに行った方が海外旅行は格段に便利で、なおかつ安く行く事ができる。

成田はいまだに全体オープンの目処すら立たない。それでも国の対面のために、いまだに税金を大量に投入させている。周辺の警備費、東京からの長距離鉄道の敷設やその資金援助、さらには移動に費やす旅客の時間や労力のロスなど。これからも支払い続けていかないといけない負の遺産が数多くある。関空もしかりで神戸沖で決まったとたんに住民の反対を招き泉州沖へ急転したものの、周辺の土砂利権や、漁業補償で予算の数倍の費用がかかってしまった。騒音による被害をおそれ沖合い沖合いへと場所を移動させた結果工事費も莫大になってしまった。関西の地盤沈下はこうした国家予算の食いつぶしに味をしめてしまって、地域活性を低下させて来たという一面もある。

なぜ航空会社が羽田に集まるのか。理由は単純で需要があるから。成田や関空では需要が無い。伊丹廃止論も興味深いが神戸が完成した後では「何やってんの関西」としか見られない。仮に伊丹を廃止したところで、ドル箱の東京便は関空には来ず新幹線やリニアに流れるのがオチだろう。観光路線として人気の高い札幌も、最近のパック旅行では羽田経由が安く、豊富な時間帯を選択できると言う点で人気である。空港が地域を活性化するという図式は、国家戦略なくしてはありえない。そう言う意味では今回の騒動、今後の成り行きはどうなろうと、ようやく本音での議論が始まるきっかけとなるのかもしれない。

ただ滑走路が4本になるとはいっても急に羽田が国際ハブ空港になるのかと言えばまだまだハードルが高い。本当にハブ空港を狙うのならあと2本は滑走路が必要なのではないだろうか。そうなるとあと50年くらいはソウルや上海の後塵を拝し続けなければならない。また成田や関空のあり方について羽田ハブ空港を前提とした運用や活用を考え始める時期なのではないかとも思う。
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編集 / 2009.10.12 / コメント: 0 / トラックバック: 0 / PageTop↑
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【New2011.4】 Facebookとの連携を只今試験中・・・

小さくても存在感抜群。場所もとらない1/500エアラインモデルの世界。小さなボディにカラフルなデザイン。メジャーからマイナーエアラインまでバリエーションは数千種類。登場は1994年と比較的新しい市場で欧米香港から毎月新モデル発売中。

・コレクションポリシー
1/500が中心。軍用機は基本対象外(例外:自衛隊、買い間違い)。各エアライン、各時代のデザインモデルをワイドボディ機優先でコレクション(例外:新金型による新機材モデル)。レジ違い位では買わない。ファミリー機材の違い(A340-200と-300)位では買わない。たまに出てくる全プラ製モデルは買わない。頂きモノ・抽選モノは拒まない。破損したら再購入。ということで重複買い事件も多発。


★尾翼シリーズ★
THE TAILはエクセルとペイントブラシにより描画。たまにInkscape。簡単に描けるもののデザインの変遷や背景調査が難しい。ライフワークになったりして。エアライン毎に既述、判明次第追記して行く事とする。ブログじゃないなこりゃ。

【文中の略号について】
OG:Old Generation。Herpa旧世代金型。
NG:New Generation。OGの対義語。2000年以降の新金型
LCC:Low Cost Carrier。格安航空会社
FSA:Full Service Airline。格安航空会社ではない普通の会社
TBL:To Buy List。買わなきゃリスト。常に携行が必要。
MBL:Must Buy List。絶対買わなきゃリスト。
CCL:Complete Collection List。1/500モデルのほぼ全リスト。

以下ブランド略号
AC:AeroClassic/Aero500
AF:Alliance500
BB:BigBird500
HG:Hogan
HW:Herpa Wings
IF:Inflight500
NM:Netmodel
SF:Sky500
SJ:StarJets

機材略号
特にルールは決めていないが大体以下の要領
B777-300 → B773
B777-300ER → B77W
A330-200 → A332

【新製品の欲しいリストについて】
●:新製品発表モデル
★:発見次第即買いの幻のモデル
■:既集モデル
◎:発売されたら「即買い」
○:財布と相談も基本的に「買い」
△:コレクション対象だが見送り
×:コレクション対象外

【その他特記事項】
・エアライン歴史について
 ┌← 継承
 ┌+ 複数社合併による設立
 20XX 設立または改名
 └→ 20xx 吸収消滅
 = 20xx 統合、合併
 |← 買収
 |→ 売却
 |+ 子会社設立
 × 20xx 倒産、整理

・記事中の年代について
機材導入時期については発注・導入・運行の3時期が結構あいまいで確認できないことも多い。特に1960年以前の古い機体や旧ソ連の機材、軍用機などは資料すらない。基本的にデリバリーとは新造機材がメーカーからエアラインに納入またはリース導入された日。他エアラインからの購入・リースは導入と記載。

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