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航空業界の動向と今後 (8)
カテゴリ: ■雑感 / テーマ: 航空機全般 / ジャンル: 趣味・実用

意外と羽田ハブ化の波紋が広がっている。千葉と大阪の知事や地元は猛反発している。一言あっていいのではという趣旨の発言があるが、客観的に見れば国家の大計をにらんだ発言とも思えない。地方に事前に相談などすればこのご時世で最も大切なスピードがそがれる。まず大方針を表明してからでないとこういった大事は進まない。前原大臣は火中の栗を拾った形になったが、意図的にか無意識にかサイレント・マジョリティの代弁者になりつつある。少なくとも誰もがそうだと思っていながらなかなか言い出せなかったタブーを敢えて、白日の下に晒し、議論を活性化させたのは評価に値する。

かく言う私も、大阪府民として既成の価値観の打破を期待した現知事に投票した口だが、地方分権と言いながら地方の自立を模索するのではなく、国に関空をどうしてくれるという論調は正直いささかがっかりした。空港行政では国家間の競争に完敗している中ではまず羽田ハブ化で日本の空を活性化しその上で関西をどうするのかと言う議論にもって行かないと今後事態が好転するとも思えない。

で、最近海外旅行もしていないし関空も利用していないので状況がだいぶ変わったのかもしれない。10年ほど前グアムに行った時、帰国便を見て驚いたのはグアムからコンチネンタル・ミクロネシア航空の直行便がそれこそ日本全国に直行便を飛ばしていたと言う事実である。厳密に言えば経由地では無いのでグアムがハブとは言えないが、DEPARTURE欄にずらりと並んだ日本の空港名を見てそう勘違いしたことを覚えている。

今年の夏、新入社員が関空からグアムに行ったらしい。夏休みの割に結構安いツアーだったらしく、話しを聞いてみると大韓航空だったとのこと。大韓航空で関空からグアムへ。オープンスカイとはこういうことかと実感させられた。

さて、ハブ空港であるが、ハブ&スポークと言うくらいで特徴的なのは、各地から一斉にワッと到着し、乗り換え客を乗せて、また一斉にワッと各地に帰るという運行形態である。何も路線の数が多ければ言いと言うものではない。関空や成田であれば世界中からの到着便が朝8時位までにドバッと到着。そのあと全国各地から国内便が朝10時までに一斉に到着した後、お昼前に帰国旅客を満載して全国に出発。さらに1時間後、どどどっと午後一番に国際線が一斉に出発・・・できれば一番効率が良い。実際には関西や成田周辺の観光目的の旅客も多いし、出張のビジネスマンを取り込めばもっと効率は上がる・・・はずである。 実際、なぜそうならないかと言うのはおいおい考えるとして、現状を直視してみよう。日本近隣のハブ度である。以下は今月のダイヤでの日本の代表的な地方空港とハブ空港を名乗る空港との路線の状況である(便数はこの際度外視する)。(○は国内線、●は国際線)

 

羽田

伊丹

成田

関西

仁川

上海

北京

台北

旭川

 

 

 

 

 

 

函館

 

 

 

 

 

青森

 

 

 

 

 

秋田

 

 

 

 

 

山形

 

 

 

 

 

 

仙台

 

 

福島

 

 

 

 

 

新潟

 

 

 

 

 

富山

 

 

 

 

 

小松

 

 

 

静岡

 

 

 

 

 

 

神戸

 

 

 

 

 

米子

 

 

 

 

 

 

出雲

 

 

 

 

 

 

岡山

 

 

 

 

広島

 

 

山口宇部

 

 

 

 

 

 

 

高松

 

 

 

 

 

 

徳島

 

 

 

 

 

 

 

松山

 

 

 

 

高知

 

 

 

 

 

北九州

 

 

 

 

 

 

佐賀

 

 

 

 

 

 

長崎

 

 

 

 

熊本

 

 

 

 

 

大分

 

 

 

 

宮崎

 

 

 

 

鹿児島

 

 

 

那覇

 

 

 

 してみると本当に現状のハブ空港がどこなのか一目瞭然で、関空や成田など遠い北京や台北にすら及ばない。ソウル(仁川)に続いて上海も大きなライバルである事に気づく。この状況で税金を投入すればハブになれるなどという論理が、かつての道路族の論理より程度の低いものだと言う事が判るだろう。ましてやこの状況を支えているのは大韓航空でありアシアナ航空なのだ。

 空港を整備すれば地域が活性化する。のではなく、まずは現実をにらんだ地域の活性化が先であって、空港の活用はそれに沿ったものでなければならない。ハブ空港の整備を謳いながら国際国内の役割分担などは、文字通りナンセンスだと言う事が普通に考えれば判ることなのだが、地域のエゴとそれに目をつぶってきた国政の結果がこの現実なのかもしれない。

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編集 / 2009.10.14 / コメント: 0 / トラックバック: 0 / PageTop↑
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ununennium

Author:ununennium
【New2011.4】 Facebookとの連携を只今試験中・・・

小さくても存在感抜群。場所もとらない1/500エアラインモデルの世界。小さなボディにカラフルなデザイン。メジャーからマイナーエアラインまでバリエーションは数千種類。登場は1994年と比較的新しい市場で欧米香港から毎月新モデル発売中。

・コレクションポリシー
1/500が中心。軍用機は基本対象外(例外:自衛隊、買い間違い)。各エアライン、各時代のデザインモデルをワイドボディ機優先でコレクション(例外:新金型による新機材モデル)。レジ違い位では買わない。ファミリー機材の違い(A340-200と-300)位では買わない。たまに出てくる全プラ製モデルは買わない。頂きモノ・抽選モノは拒まない。破損したら再購入。ということで重複買い事件も多発。


★尾翼シリーズ★
THE TAILはエクセルとペイントブラシにより描画。たまにInkscape。簡単に描けるもののデザインの変遷や背景調査が難しい。ライフワークになったりして。エアライン毎に既述、判明次第追記して行く事とする。ブログじゃないなこりゃ。

【文中の略号について】
OG:Old Generation。Herpa旧世代金型。
NG:New Generation。OGの対義語。2000年以降の新金型
LCC:Low Cost Carrier。格安航空会社
FSA:Full Service Airline。格安航空会社ではない普通の会社
TBL:To Buy List。買わなきゃリスト。常に携行が必要。
MBL:Must Buy List。絶対買わなきゃリスト。
CCL:Complete Collection List。1/500モデルのほぼ全リスト。

以下ブランド略号
AC:AeroClassic/Aero500
AF:Alliance500
BB:BigBird500
HG:Hogan
HW:Herpa Wings
IF:Inflight500
NM:Netmodel
SF:Sky500
SJ:StarJets

機材略号
特にルールは決めていないが大体以下の要領
B777-300 → B773
B777-300ER → B77W
A330-200 → A332

【新製品の欲しいリストについて】
●:新製品発表モデル
★:発見次第即買いの幻のモデル
■:既集モデル
◎:発売されたら「即買い」
○:財布と相談も基本的に「買い」
△:コレクション対象だが見送り
×:コレクション対象外

【その他特記事項】
・エアライン歴史について
 ┌← 継承
 ┌+ 複数社合併による設立
 20XX 設立または改名
 └→ 20xx 吸収消滅
 = 20xx 統合、合併
 |← 買収
 |→ 売却
 |+ 子会社設立
 × 20xx 倒産、整理

・記事中の年代について
機材導入時期については発注・導入・運行の3時期が結構あいまいで確認できないことも多い。特に1960年以前の古い機体や旧ソ連の機材、軍用機などは資料すらない。基本的にデリバリーとは新造機材がメーカーからエアラインに納入またはリース導入された日。他エアラインからの購入・リースは導入と記載。

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