”羽田の空”100年物語
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朝の通勤時間帯は基本どこも立ち寄らない。それでもたまにふらっと立ち寄る事もある。そんな中で目に付いた新書がこちら。

「”羽田の空”100年物語 ~秘蔵写真とエピソードで語る~(交通新聞社)」

写真が多いので数日の通勤電車で読み終えてしまった。分量的にはちょっと物足らなかったが、豊富なエピソードと貴重な写真は見ていて充分楽しめるし羽田空港の100年を一通り辿ることができる。個人的には年表だとか、乗り入れエアラインの変遷記録なんかの資料がもう少し有れば申し分なかった。それにしても同じような本を伊丹空港で出版されないもんだろうか。伊丹には空港の展示や資料館のようなものが無い。そりゃ騒音問題や土地の問題など負の歴史もあるだろうが、それもひっくるめての歴史である。

よく、過去に飛来した飛行機の写真だけを飾っている空港があったりするが、その背景にまで踏み込んだ記事にまでなかなか触れられる事がない。何故その時期にそのエアラインがその機材でその路線を開設し、はたまた閉鎖されていったのかなどのストーリーとシナリオに沿った歴史展示がないものだろうか。新潟空港の3階にはいつもがらがらの展示室がある。そこに昔地元紙が連載した新潟空港の黎明期の連載記事がパネルにして貼ってある。展示物としては全く地味だし、誰が読むかと思うような展示の仕方なのだが記事の内容は10回程度に亘って連載されたものなのでかなりの読み応えがあった。まあ実際にはそんなに訪れる人もいないだろうし、空きスペースをとりあえず展示コーナーとして使っているだけという事情もあるんだろうが。

話が逸れた。
本である。交通新聞社とは耳慣れないが、JR時刻表を出版している会社と言った方がわかりやすい。昔は弘済出版社と言っていた。そうかあ、時刻表を出版している会社から出た本か。鉄道関係は時刻表が多いけど飛行機の国際線の時刻表はかなりマイナーだなぁ。そこがまたいい所なんだけど。以前調べ始めた各年代の伊丹空港の国際線発着状況が全く進捗していない。昔は鉄道の大時刻表の後ろの方に載っていたような記憶が有ったがあれは国内線だけだったかなぁ。

伊丹空港はおろか関空時代も乗入れ撤退がかなり激しいので、ちょっとまた整理の意味でリサーチしてみようかなぁ。
編集 / 2017.03.02 / コメント: 0 / トラックバック: 0 / PageTop↑
モデルで見るデザイン考
カテゴリ:  雑感 / テーマ: 模型・プラモデル / ジャンル: 趣味・実用
夜、間接照明のラウンジで一人ブランデーグラスを揺らしながら、カウンターに置かれたKLM773をじっくりと眺め、そのフォルムと洗練されたデザインをゆっくりと堪能しまだ見ぬ異国に想いをはせる。そんな大人の時間を過ごすのが夢である。
以前、新大阪店の帰りに仕事仲間を待つ間、がらがらの居酒屋のカウンターで、箱から出して眺めていたことがあった。熱燗におでん、赤提灯に有線のムード歌謡が流れ、女将さんが義理で興味を持ってくれたふりをして話を聞いてくれた。これはこれで渋いシーンなのかもしれないが、女将さんが手にしたモデルを落としはしないかとそればかり気になって結局ゆっくり鑑賞するとどろの話ではなかった。Kenya Airways B767では話題がそれ以上膨らむはずも無く、早々に鞄にしまいこむ事となった。やっぱり適度に放っておいてくれるショットバーがいい。マイボトルならぬ、マイモデルを肴に世界に想いをめぐらし一杯引っ掛けて帰る。そんな生活に憧れたりもするのであるが、いかんせん地が庶民なのでそんな気取った事はでけへんなぁ。先月見つけたエスニックバーの親父さんのところにしばらく通ってみるか。

そもそも飛行機モデルはコレクション性が高くなる要素が多い。切手やコインのように世界中のどこでも見られる上、各国・地域によってオリジナリティに富んでいる。各国の民族性や感性、価値観までもが反映される。飛行機が発明された100年ちょっと、量産飛行機が国際線に安定的に飛ぶようになったのは戦後。海外旅行が日本でも一般的になってまだ50年ほどしか経っていない。この半世紀で、これほどまでに異国情緒を堪能できるコレクションはそう無いだろう。

さて、つらつらとモデルを眺めていると、なかなか凝ったデザインもあればそうでもないデザインもある。デザインにも流行があるが、なんせキャンパスは横に細長い胴体と大きな立看板のような尾翼である。この特殊な形のキャンバスにデザイナーはどんなデザインを施してきたのか。

しげしげと眺めているうちにいくつかのパターンがある事に気がつく。
(0)胴体と尾翼のデザインの連続性
まず大きなキャンパスである胴体と尾翼に分けることが出来る。尾翼だけ単独のデザインとするか、胴体と一体型のデザインとするかである。一体型は同系色としたり、ラインを連続的につなげたりしてデザインの一体化を図るものである。前者ではJAL、LHなんかが代表的、後者ではANAやQFが該当する。
<不連続>s-DP1070157.jpg

尾翼はさておき胴体でのデザインだけに注目してみる。
(1)大体何分割されているか
全体が同じ色なら分割なし、2色なら2分割・・・となる。後で触れるチートラインは分割色に含めない。濃い紺のラインで上下の色を塗り分けているKLMなどは2分割である。ラインが太いと、なかなか判断に迷うことになる。例えばANAは白、青、灰の3分割だが、白や下面の灰あるいは無塗装(ベアメタル)は違いが無いものとすれば白と青の2分割といえなくもない。いずれにせよ3分割以上は少数派になる。

更にデザインを分類してみる。
(2)分割の方向
機体をどの方向の境界線で分割しているか。最も多いのは水平分割(-)だろう。次いで機首から尾部にかけて徐々に上がっていく上昇分割(/)、これとは逆に最近よく見られるようになった下降分割(\)。ほとんど無いが垂直分割(|)。水平はチートラインからの名残で割と多い。水平の塗りわけは高速性や安定感を連想させる。客船と同じ発想である。上昇分割は飛躍や成長を連想させる。下降分割は逆のイメージになりがちだが濃色系を後半に配して尾翼と連続させる事で、安全、安心感、高級感をかもし出す。垂直分割は分断や停止をイメージしてしまう。よほどの理由がないと採用されにくい。
<水平分割> s-DP1070163.jpg s-DP1070161.jpg<上昇分割>

<下降分割>s-DP1070162.jpg s-DP1070164.jpg<垂直分割>          

(3)境界線の有無
境界線に別色のラインが入る。それも単色ではなく、複数色の細いラインが入る事もある。1970年代までの主流だったチートラインは典型的な例だ。あまりないとは思うが境界線がグラデーションになっていることもデザイン的には有りうる。最近のKLMのOrange Prideがそうだが、これもよほどはっきりとした意図がないとわかりにくいし、汚らしくなるリスクがあるし、第一メンテナンスにコストがかかってしまう。
<チートライン=水平ライン>s-DP1070159.jpg

(4)境界の形状
境界線が直線的なのかそうでないのか。一般的なのはもちろん一直線。直線ではなく前方(または後方)に膨らんだ曲線、上方(または下方)に膨らんだ曲線。昨今は直線より曲線が多用されている。あまり見ないが曲線ではなく折れ線で前方(上方)、後方(下方)で区切られた境界線もあるかもしれない。曲線や折れ曲がりが複数回用いられる波型や、のこぎり型なんてのももしかしたら存在するかもしれない。編曲点が存在する微妙な波型が最近のトレンドである。
<水平波型>s-DP1070158.jpg

(5)境界線の位置
大体機体の中央を通る線で分割されるのが普通だが極端な機首、尾翼寄りの境界も多い。前後上下中央とどの位置で分割されるかによって印象も随分異なってくる。

ここまでで機体全体としてのイメージが大体固まってくる。機体のデザインを決定付けるものとしてはあといくつかの要素がある。
(6)配色
あまり気にしないことも多いが、これは何色かということではなく、分割された領域のそれぞれの色の配置がどうなっているかと言う意味合いである。具体的には、背景色ともいえる白、灰、メタルと、濃色、淡色の配置の方法だ。濃色は思い印象を与える為下方や後方に配置されることが多いが、まれに逆配置となることもある。この辺りはデザイナーやエアラインの強い意向やこだわりが予想されるがそんな思いというものも本当は詳しく聴いてみたい。

(7)柄・模様
各領域が単色の事がほとんどだが、まれに領域または機体全体が模様に覆われているものもある。よくみればドットパターンだっり、民族的な模様だったりが隠されている事が結構ある。

(8)ワンポイント
最後に配色や領域とは関係のないロゴやマークが配置されることも多い。ロゴだけをでかでかと描くビルボードタイプのデザインもある。かつてUTAがドアだけを緑色に塗ったのもこのパターンである。
<ロゴ>s-DP1070160.jpg


以上見てきたようにだいたいこういう視点でデザインを分類することが出来る。もちろん例外も少なからずある。もっと複雑なデザインというのもあるし、シンプルなのにそう来たかと唸らせるデザインもある。左右非対称デザインと言うのもあるにはある。

色については今回は考慮していないが、色そのものにも意味や象徴があり、各社の独自性を表している。色まで考え合わせると組み合わせは無限に出来そうだ。しかし、より乗客に認識してもらえるよう知恵を絞った結果、できるだけ余分な部分をそぎ落としシンプルにしたのがデザインだと思う。機体全体に写真を貼るというのはそれはそれでありなのかもしれないが、記号化という手順を経ていないためやはり厳密な意味ではデザインとはいい難い。できるだけ単純に、それでいてインパクトとユニークさを兼ね備えるのがデザイナーの腕の見せどころなのだ。モデルを通じでデザイナーの作品を鑑賞して行こうと思う。
編集 / 2017.01.29 / コメント: 0 / トラックバック: 0 / PageTop↑
国際情勢と飛行機モデル
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先日、元中国韓国の駐在公使を経て、その後ドバイ公使となった道上尚史氏の「日本のエリートはズレている」という本を読んだ。独断と断ってはいるものの日本の対中韓や中東への一般常識や評価は国際的にはかなりずれているとの指摘である。日本の新幹線が中国の新幹線に負けているのは国際的には常識であり、日本は遅れているということらしい。まあ全部を悲観的に見る必要は無いと思うが、言われて見れば日本人の海外への興味が昔ほどは高くないような気もする。海外への憧れや今日見のピークは1970年の大阪万博の頃だったのかもしれない。

何年か前EmiratesのA380大量発注に驚いて、石油バブルなんじゃないかということを書いことがあったたが、あれから数年バブルははじけることも無くまだまだビジネスの中心として爆発的に発展を続けている。実際UAEは石油なんてほとんど出ないらしいが、そんな中で、かつてのレバノン、クウェートの繁栄と失敗を糧に国運をかけて国作りを進めている真っ最中らしいのだ。こんなことも、モデルコレクションを続けて行く中で徐々に理解できるようになるわけだ。
第二次世界大戦後の冷戦→米ソの覇権争い→日本の繁栄→EUの結成→ソ連崩壊→中国の爆発的発展→中東の混乱と壮大な実験→グローバリゼーションの反動が、年代後とのモデルをみてもなんとなくたどれてしまうのも面白いものである。常に最新鋭の最大型機が導入される地域・地域が景気がいいわけで、そんな系譜を見ていても面白いかもしれない。

国際的な経済・社会のダイナミズムを実感できるのも、飛行機モデルコレクションの醍醐味の一つなんじゃないかと思うのである。これからも日本の飛行機だけではなく見た事も聞いた事もないような異国の最新飛行機のモデルを是非手にとってみたいものである。
編集 / 2017.01.28 / コメント: 0 / トラックバック: 0 / PageTop↑
4発JET旅客機 LEGACY(イカロス出版)
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新製品情報も、入荷情報もこの1ヶ月伝わってこない。市場は無風状態というところではあるが、ちょくちょくとコレクションを穿り出しては眺め回す毎日である。

昨日、ようやく用事のついでに大阪都心部に出かけ、念願の「4発JET旅客機 LEGACY」を購入できた。言われて見れば最新鋭のB747-8にして新規受注があまり無い。昨年10月にUPSから14機もの発注があったがここ数年発注は貨物機だけの状況である。A380新規発注は昨年でもEmiratesの追加2機だけという状況。両機種ともバックログの生産分が残っているが、現存の4発機の退役のペースの方がはるかに早い。An-124とともに大型貨物機にその存在意義が残るだけになってきそうである。
4発機も早くもLEGACYと言われるジャンルになりつつあるのか。時代の歩みは早いなぁ・・・
編集 / 2017.01.28 / コメント: 0 / トラックバック: 0 / PageTop↑
Herpa 20年の歩み (1)
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早いものでもう2017年である。Herpaが模型屋に並び始めたのは1994年ごろだそうだからもう20年以上経つのである。

年末年始は1/500の世界も特に動きもなく平穏な年明けとなった。コレクションをじっくり眺め回すということも出来たのだが以前から気になっていたCCLのメンテナンスを行うことにした。Herpa Wings Magazineのバックナンバーを何気なく手にとってCCLを見ているといくつか記載ミスが見つかった。バックナンバーは1998年の2号からある。当然そこには毎回の新製品についての記事があるわけで約20年分の通常リリース分についてまずはCCLをメンテした。やはり大きな間違いがいくつかあった。発売月が軒並み間違っていたり、アイテムNoが一つづつずれていたり。幸い棚卸に重大な影響を与える誤謬というのはなかったが、それでも長い時間い編集ミスや入力ミスが積み重なっていたようである。

バックナンバーを全て見直してCCLに反映させた結果、Herpaの通常リリースについては1999年以降の趨勢がよくわかるようになった。今でこそ隔月で15種類以上の新モデルがリリースされているが、初期段階では数モデルしかリリースされていないときもあった。まだ別項目でのクロスチェックが残っているが、それもまとめて近々振り返ってみよう。
編集 / 2017.01.09 / コメント: 0 / トラックバック: 0 / PageTop↑
ついに手を出してしまった VR-160
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またである。毎年この時期になると病気が再発する。秋になると空気が澄んで視界が良くなるからだろうか。花粉症の話ではない。アバンドである。

今年のきっかけは先々週の恵比須店さん訪問だった。ANZ767OGモデル掘出物のついでに、やっぱりそれは目に入ってくるのである。こちとらそちら方面は完全に素人であるが、なかなか奥が深そうな世界が広がっているのである。思えばスマホでの機長席やLiveATCを聴くようになってハードルはどんどん下がっていくのであった。学生時代、仲の良かった4人組のうちの2人がアマチュア無線部の部長と副部長だったということもあって大した興味もないのに資格試験を受けたこともあったが、合格通知についていた5,000円だかの振込用紙をみて免許取得を見送った経験がある。幼少のころより海外には漠然とした憧憬の念を抱いていたが、考えてみれば今のモデルコレクションと共通するものがあったのかもしれない。ただそれ以来無線にはとんと縁が無く過ごしてきたのだった。

さてその時にちょっと話し込んだあと、パンフレットを頂いてしまったのだった。思いのほか安いなという感覚だった。定番の入門機ということでIC-R6、VR-160、DJ-X7が薦められた。それぞれの違いはよくわからないがまず入門機という事で基本的性能に大きな違いはないとのこと。遠距離受信ならアンテナを買い足せばいいとのことなので、あとは好みの問題とか。昨年危うくIC-R20を買ってしまいそうになったが、思いとどまった。興味の持続に自信が持てなかったのとコレクションを優先させたのである。

さてどれにするかなぁ・・・悩むのも楽しみの内というからじっくり考えてみるか、まあ1ヶ月くらい興味が続いたらまた考えればいいや位に考えていたが。木曜日、用事があって再び恵比須に。

衝動買いであった。丁度店の前で数十台のパトカーと大勢の警官が繰り出して物々しい雰囲気だったが、そんなことには目もくれず2階に上がり、気がつけば注文していた。
「VR-160」にします」
老眼が始まった眼にはディスプレイの見やすさが決め手となる。暗闇でのバックライトも見やすそうだったし。リチウムイオン電池だし、PCでメモり編集できるようだし。ただまあ入門機とはいえほとんど使わないような機能がいっぱいありそうだ。パソコンと同じで、汎用的な使い方を想定しているためだろう。鉄道無線という世界も今回初めて知ったが、消防・警察無線などをウォッチしているマニアもいるそうである。周波数帯というか用途によって様々な特性、機能がありそうである。

おまけはロッドアンテナを選択。メモリーには全国の航空無線周波数がお店の方でプリセットされている。 早速翌日通勤鞄に忍ばせてエアバンドを楽しもうとしたが・・・うんともすんともいわない。色々マニュアルを読んだが症状は変わらず。どうするかなーとふとiPhone用のイヤホンを外すと突然スピーカーからAMラジオが聞こえてきた。そういえば、iPhoneのイヤホンは端子が違ったような気がする。飛行機の座席のオーディオもiPhoneイヤホンは使えんかったなぁ。盲点であった。これに気がつくまで結局半日もかかってしまった。急遽近所の100均でステレオイヤホンを買い求める。

一応自宅からはITMに加えてKIXアプローチも捕らえることが出来た。暫くは色々と感度を試しつつ耳を慣らしていくとするか。明日伊丹周辺に散歩に行くかな。
編集 / 2016.10.29 / コメント: 0 / トラックバック: 0 / PageTop↑
コレクション考
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先日、梅田阪急百貨店にて恒例の英国フェアが開催されていた。あまり出向かないフェアではあったが今回は事情があって新大阪店さんからの帰りに寄ってみた。食材関係のコーナーは相変わらずごった返していた。目的の英国雑貨店には担当者の方2名が対応されていて、うち女性の店長さんらしき方が常連さんにつかまっていた。若い男性店員さんと話をしてみる。

「ネットで見ましたがこの夏工場が閉鎖されたんですね」
「そうなんです。資金繰りが詰まって今年で会社を清算したようで、今年の新製品の入荷はこれが最後になると思います。英国フェアへの出店も今年が最後になるでしょうね・・・」
「寂しいですねぇ。結構世界的に人気が有ったと思うんですが・・・在庫もほぼなくなりそうですか?」
「今回最後という事で、優先的に在庫を回してもらったんですが。このあと2箇所で出店するんですがそれが最後になりそうです。」
「というと今並んでいるのが最後という事ですか?」
「いくつかはあります。初日に低額のものは一挙になくなって、週末の分の手配をしたんですが・・・」
「復活は難しそうですかね。」
「そうですねー、人気もそれなりに有ったので出資者が現われてくれればいいんですが・・」

知る人ぞ知るLiliput Laneである。英国の古い建物・住居をモチーフに、こぶし大のミニチュアの家を製造販売するブランドである。モデルは全て実在の小さな家ということで必ずしも由緒があるとか歴史的建造物ではない普通の家らしいところが、お気に入りだった。カミさんが昔英国に短期留学したことがあったらしく、英国好きを認識していた私は、数年前からこのコレクションを年に一つづつ寄贈し、コレクターの心情を理解させようとこれ努めてきたのであった。そのLiliput Laneが解散したというのである。調べてみると1980年台から始まったようだからそんなに歴史があるわけではないが、その知名度は阪急百貨店英国フェアの常連になるほどの人気だった。

以前にもちょっと触れたが、こういう定番コレクションが無くなるのは大変寂しい。EU離脱の影響ではないだろうが、じわじわと非生活必需品の需要が縮小していっているような気がする。今は価値観の転換期なんだろうか。車や、オーディオ、カメラなんかがかつてほど売れなくなった。こういったものが売れていた1990年台から、今やゲームやネット、通信に消費の大きな部分を割くようになった。実体のないものに高額のプレミアが付いたりするものの、後には何も残らず時間だけが消費されていく。作り手(ゲームクリエータ)は一握りに限られ、下請とか派生ビジネスといった産業のすそ野の広がりが無いため、産業としての力に欠ける。例えば車だとオートバックスやガソリンスタンドに加えて旅行や輸送業、修理や中古車販売といった別の産業にも波及するが、ネットビジネスには残念ながらここまでのすその広がりは望めない。

Liliput Laneは高々数十人の従業員でやっていた英国の中小企業だが、古いものを留め共有し還元したいという姿勢に敬意を払いたい。しかしすでにネットでは商品が品薄&高騰しているようだ。Herpa 1/500もいずれ同じような運命をたどらないとも限らない。大げさに言うと今は歴史を共有しているわけで、今をせいぜい楽しんでおきたいものである。
編集 / 2016.10.23 / コメント: 0 / トラックバック: 0 / PageTop↑
ウルトラQ 「206便消滅す」
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先週末の3連休は、新潟に配属された子供と長野で落ち合い志賀高原に。山中のトレッキングで未だに筋肉痛である。で、旅行から帰ってきて翌日は念のために年休を取っていた。身体を休めながら週末撮りためた番組を見る。総天然色ウルトラQは「206便消滅す」。予想通り飛行機もの。国産初の超音速旅客機206便が飛行中異次元空間に迷い込むという話だが、羽田空港が短時間ではあるが映っていた。冒頭、4発のプロペラ機がタキシングしてくるが全日空のバイカウントだろうか。遠目にずんぐり見えたのでB377かと思ったが。もしかしたらキャセイなんかのL-188かもしれない。パーンして東亜国内航空の尾翼と日本航空のDC-7らしい尾翼が2機並んで見える。国際線カウンターでは、キャセイ、タイ、SAS、スイスの各カウンターが見て取れる。その後のシーンではルフトハンザとSASのB707らしい4発ジェット機が遠望できる。

放送当時は日本航空がBoeingの超音速旅客機B2707を5機発注していたこともあって、超音速機への関心が高かったようだ。当時の超音速ジェット機に対するイメージがよくわかる。機首はさすがに涙滴型であるが、デルタ翼で、エンジンからは黒煙がモクモク。機内は3+2席で喫煙コーナーが別にある。パイロットは2名制である所が当時としては目新しい設定ではないだろうか。しかしまあ今にして思えば、知り合いの博士の教え子が管制塔に居るという事で、そちらにずかずかと入室したり、主人公が事故機と交信したり、負傷したパイロットに代わってセスナやヘリのパイロットが「大丈夫です、ぼくらもパイロットなんです」なんて普通に操縦したりと、あまりのことになんだかほほえましいシーンが続く。

内容はともかく古い空港シーンが出てくるといつもの事ながらなかなかに興味深い。
編集 / 2016.10.15 / コメント: 0 / トラックバック: 0 / PageTop↑
今週のチャーリィ古庄さん
カテゴリ:  雑感 / テーマ: 航空機全般 / ジャンル: 趣味・実用
先週マツコの知らない世界でLCC特集がありチャーリィ古庄さんが出演されていた。マニアっぷりに変態扱いされてたが、LCC4社の活躍が紹介されていて楽しめる内容だった。番宣かと思ったが新しい本の紹介は無かったようである。

翌日早速駅の書店で買い求める。
「旅客機を見れば世界が分かる」(チャーリィ古庄著、\1,500 イカロス出版)

航空業界から見た世界情勢、文化、歴史という内容で大変興味深く拝読させていただいた。さすが世界をまたに駆けて活躍されている方の事だけあって、実際に現地で見たり聞いたり感じたりした事がリアルに語られている。記事内容も今年の夏頃の情報まで盛り込まれていて新鮮である。飛行機写真もいつも通り美しい。

出来れば定期的にこういった本を出して頂きたいなあ。
編集 / 2016.10.15 / コメント: 0 / トラックバック: 0 / PageTop↑
電子博物館第2弾構想
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まだ「残念な飛行機たち」を読み始められない。別の文庫本(全4巻)を読み始めてしまっていたからである。ただ。この本に触発されたわけではないが、商業航空ビジネスが定着して高々80年ほど、その歴史を振り返るのもおもしろいかなと思うようになった。まあ、1/500モデルも世に出てはや20年、新旧様々な機体がモデル化されてきた。貨物機を含む量産商用機で考えると1930年台のDC-3やJunkersから最新のA350まで、主だった機材は大体揃っている。電子博物館構想第2弾はモデルで振り返る商業航空史とでもなるだろうか。

さて、ちょっと考えてはみたもののこれがなかなか骨が折れる。機材によって活躍した時代が厳密に定義できないのである。機材毎の歴史の始まりから終わりをどう定義するかが問題となる。始まりと終わりにはいくつかのマイルストーンがある。
まず始まりは、開発発表、初受注発表、試作機ロールアウト、試作機初飛行、型式取得、量産機初飛行、初デリバリ、初就航などが該当する。一般的には初就航こそがその機体のデビューと捉えるのが自然なんだけど。歴史の表舞台への登場である。ただ、なかなか機材の初就航の記録は見つけるのが難しい。初就航させたエアラインの記録が残っていないことが多いからなんだろうが。そこで次善策としては初デリバリが考えられる。ただ、初デリバリ直後にトラブルが多発して営業フライトまでにかなりの期間がかかったりすることも実際にはあるので、判る範囲で初就航の日付も調査しておいた方がよさそうだ。

一方終わりはというとこれがまた難しい。最終初飛行、最終デリバリ、最終就航、最終フライト、最終機登録抹消などが該当するが、後半はほぼたどるのは不可能だろう。世間的には普通に利用できなくなる日だから最終フライトが歴史の終わりというのが最もしっくりくるが、これまたなかなか調査するのがしんどい。ConcordやB747のように一世を風靡した機材ならいざ知らず普通は人知れず本当のラストフライトを終えていく機材の方が圧倒的に多い。また最後の1機だけが長年頑張っているという例もある。

と、色々考えて見たが、とにかく始まりは最デリバリ(と、初就航)、終わりは最終デリバリとすると情報を集めやすそうである。今でもMD-11やB744はバリバリノ現役で時代を支えてはいるがやはりそれはそれ、もう作らないよと言われた時点がピークなので、そのピークをもってその機材の歴史の区切りということで一旦は考えてみよう。

とはいえHerpaを始め1/500では200機種を越える。なかなかこれも長丁場になりそうだ。
編集 / 2016.08.16 / コメント: 0 / トラックバック: 0 / PageTop↑
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プロフィール

ununennium

Author:ununennium
【New2011.4】 Facebookとの連携を只今試験中・・・

小さくても存在感抜群。場所もとらない1/500エアラインモデルの世界。小さなボディにカラフルなデザイン。メジャーからマイナーエアラインまでバリエーションは数千種類。登場は1994年と比較的新しい市場で欧米香港から毎月新モデル発売中。

・コレクションポリシー
1/500が中心。軍用機は基本対象外(例外:自衛隊、買い間違い)。各エアライン、各時代のデザインモデルをワイドボディ機優先でコレクション(例外:新金型による新機材モデル)。レジ違い位では買わない。ファミリー機材の違い(A340-200と-300)位では買わない。たまに出てくる全プラ製モデルは買わない。頂きモノ・抽選モノは拒まない。破損したら再購入。ということで重複買い事件も多発。


★尾翼シリーズ★
THE TAILはエクセルとペイントブラシにより描画。たまにInkscape。簡単に描けるもののデザインの変遷や背景調査が難しい。ライフワークになったりして。エアライン毎に既述、判明次第追記して行く事とする。ブログじゃないなこりゃ。

【文中の略号について】
OG:Old Generation。Herpa旧世代金型。
NG:New Generation。OGの対義語。2000年以降の新金型
LCC:Low Cost Carrier。格安航空会社
FSA:Full Service Airline。格安航空会社ではない普通の会社
TBL:To Buy List。買わなきゃリスト。常に携行が必要。
MBL:Must Buy List。絶対買わなきゃリスト。
CCL:Complete Collection List。1/500モデルのほぼ全リスト。

以下ブランド略号
AC:AeroClassic/Aero500
AF:Alliance500
BB:BigBird500
HG:Hogan
HW:Herpa Wings
IF:Inflight500
NM:Netmodel
SF:Sky500
SJ:StarJets

機材略号
特にルールは決めていないが大体以下の要領
B777-300 → B773
B777-300ER → B773(特に分けて既述していない)
A330-200 → A332

【新製品の欲しいリストについて】
★:「値段次第で即買い」の幻のモデル
■:持ってるモデル、あるいは買ったモデル。
◎:発売されたら「即買い」
○:財布と相談しながらも基本的には「買い」
△:コレクション対象だが見送り
×:コレクション対象外

【その他特記事項】
・記事中の年表について
 ┌← 継承
 ┌+ 複数社合併による設立
 20XX 設立または改名
 └→ 20xx 吸収消滅
 = 20xx 統合、合併
 |← 買収
 |→ 売却
 |+ 子会社設立
 × 20xx 倒産、整理
・記事中の年代について
機材導入時期については発注・導入・運行の3時期が結構あいまいで確認できないことも多い。特に1960年以前の古い機体や旧ソ連の機材などは資料すらないことが多い。基本的にデリバリーとは新造機材がメーカーからエアラインに納入された日。他エアラインからの購入・リースは導入と記載。

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